未知のウイルスに最前線で挑んだ事実に基づく物語を映画化―『フロントライン』が11月14日(金)からPrime Videoで見放題独占配信が開始されることが決定した。

本作は世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化。物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56か国の3,711人。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。この状況下で<最前線>に駆けつけたのは、家族を残し、安全な日常を捨てて「命」を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった―。

当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関は存在せず、急きょ対応することになったのは災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMATだった。DMATとは、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)を略した、医師、看護師、医療事務職で構成され、大規模災害や事故などの現場におおむね48時間以内から活動できる専門的な訓練を受けた医療チーム。地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医師や看護師たちだった。

今年6月13日(金)に公開された本作は、オープニング観客動員数25万人、興行収入は3億4699万円と、『国宝』(観客動員数24.5万人、興行収入3億4622万円)を上回る成績を記録。2025年に公開したオリジナル脚本の邦画実写作品の中では第1位のオープニング成績を記録し、動員ランキングでは6週連続TOP10入りを果たした。累計観客動員数は124万人超え、興行収入は16億9800万円を超える大ヒットとなった。

世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語として、日本で初めてオリジナル脚本で映画化した本作の企画、脚本、プロデュースを務めたのは、ドラマ「白い巨塔」(2003~2004)、「救命病棟24時」(2005)、「Dr.コトー診療所2006」(2006)、「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」(2008、2010、2017)、映画『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(2018)で、医療現場の最前線にある人間ドラマをエンターテイメントに昇華させてきた増本淳プロデューサー。2023年には東日本大震災による福島第一原発事故を政府、電力会社、原発所内のそれぞれの視点から描いて話題になったNetflixドラマ「THE DAYS」で企画、脚本、プロデュースを務めた。本作に挑むにあたり自身による300ページを超える取材メモから今まで知られることのなかった船内の複数のエピソードを丁寧に脚本にまとめ上げました。企画のきっかけは「クルーズ船に乗船した医師との会話」だったと振り返り、さらに「その医師が語ってくれた船内の実態は、世の中に知られていないことばかりで、驚くべきことや涙なくしては聞くことのできないエピソードの連続でした」と語った。

監督は広告業界でキャリアをスタートさせ、Cannes Lions(カンヌ国際広告祭)でグランプリを受賞、映画『生きてるだけで、愛。』(2018)で劇場長編映画デビューし、2作目となる『かくしごと』(2024)が第49回報知映画賞で最多ノミネートされた関根光才監督。本作に参加した理由を「稀有で、挑戦的で、私たち皆が共有すべき作品になる。この作品に参加できるなら、それはフィルムメーカーとしての重要な責務だとも感じた」と自身の強い思いと覚悟を見せた。

また、未知のウイルスに立ち向かうDMATの指揮官・結城英晴を小栗旬、小栗演じる結城と対策本部でぶつかり合うこととなる厚生労働省から派遣された役人・立松信貴を松坂桃李、地元である岐阜に家族を残し、横浜に駆けつけたDMAT隊員・真田春人を池松壮亮、小栗が演じる結城とは東日本大震災でもともに活動し、“戦友”とも呼べる過去を持つ仙道行義を窪塚洋介と、令和最強の豪華キャストによる迫真の演技に心を打たれること必至だ。

映画『フロントライン』は、2025年11月14日(金)0:00からPrime Videoで見放題独占配信開始。

『フロントライン』は2025年11月14日(金)よりPrime Videoにて見放題独占配信開始
監督:関根光才
出演:小栗旬
 松坂桃李、池松壮亮
 森七菜、桜井ユキ
 美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一
 窪塚洋介
© 2025「フロントライン」製作委員会