『ナイトフラワー』完成疲労試写会が10月28日(火)に丸の内ピカデリーで行われ、北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太、田中麗奈、光石研、内田英治監督が登壇した。

内田英治監督自ら原案・脚本も務める本作は、借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンス。主人公・永島夏希を演じるのは北川景子。本作では、ほぼスッピンで顔を崩して大きく笑い、関西弁で捲し立て、泣きじゃくり、夜のネオン街を全力で駆け回るなど、今まで見せたことのない表情で強くたくましい母を熱演している。共演に森田望智。北川演じる夏希のボディガードとしてシスターフッドを繰り広げる格闘家・芳井多摩恵を演じる。

昨年公開された『マッチング』や、2026年公開予定の『スペシャルズ』など内田監督作品への出演が続く佐久間だが「内田監督はおしゃれなんです。ジャージとかかっこよくて。監督に『このジャージ欲しいです、ください』って言って。『履いてるからあげられないよ』って、次の日の撮影の時に『買ってきたから』と新品をくれて」とプレゼントされたことを明かし、「クリスマス時期に撮影していたので僕にとってサンタクロース」と笑いを誘いつつ、そんな内田監督の撮影現場について「温かい現場でした」と振り返った。

そんな佐久間らキャスト陣について、内田監督は「僕の中では皆さんの第2章を一緒に、新しい演技というか、そこに眠っているものを出したいと思ってご一緒させていただきました。まだ見ぬみなさんのいい部分をと思いながら」と演出に込めた思いを語った。

本作で演技初挑戦となる渋谷だが、「本当に俺が出ていいのかと撮影が終わるまでずっと思っていました」と恐縮しつつ「バンドを20年やっているんです。いろんなことを知った気になっていたんです。ある程度のことは分かってるよと。いざ本当に知らない現場で、独特の緊張感と空気が流れる中、自分がお芝居をしているのがふわっとしていて。本当にやっているのかと」と普段の活動とは異なる空気感があったことを明かした。

そんな中で「(現場で共演した)森田さんと北川さんと佐久間くんがすごい話しかけてくれて。ガチガチで、監督に『ここに座てて』って言われたらそこから動けないくらい。言うこと聞かなきゃと思って」と緊張していた様子を明かし、「それくらいの緊張感を解きほぐしてくれて。場の空気に自分を馴染ませてくださったのが印象的で。お芝居が楽しいなと思えました。ありがとうございます」と感謝を伝えた。MCから「俳優としての第1章を」と聞かれると、「第1章を踏み出せるのは光栄なこと」と語った。

そんな渋谷に「ずっと聞きたかったことがあって」という森田は「口元に手がある仕草が多かったりすると思っって。意識されてやっていらっしゃったのかなと。すごく自然だったので」というと、渋谷は「そんな超級レベルの質問来ると思っていなかった」と笑いつつ「この役はこうなんだろうなとプロファイリングだったりは一生懸命やらせてもらった」と明かし、内田監督は「役の過去とかあ、どういう生き方をしてきたかを書き出して。『マッチング』の時の佐久間くんもそうですけど、過去を掘り起こしてくれるので、そこまで考えてくれているんだと」と称賛した。

【写真・文/編集部】

『ナイトフラワー』は2025年11月28日(金)より全国で公開
原案・脚本・監督:内田英治
出演:北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太/渋川清彦、池内博之/田中麗奈、光石研
配給:松竹
©2025「ナイトフラワー」製作委員会