映画「兄を持ち運べるサイズに」の中野量太監督による公式シナリオブック『兄を持ち運べるサイズに シナリオブック』が発売された。

ある晩、作家の理子(柴咲コウ)のところにかかってきた刑事(吹越満)からの電話。理子にとって唯一の肉親であり、何年も会っていなかった兄(オダギリジョー)の訃報を告げるものだった。兄の人生を終うため、理子、兄の元妻(満島ひかり)、娘(青山姫乃)、息子(味元耀大)が力を合わせ……。

作家・村井理子による実話で原作の『兄の終い』を、「浅田家!」の中野量太監督が映画化。監督による書き下ろしシナリオと、原作者・村井理子との対談を収録。映画は第30回 釜山国際映画祭、第38回 東京国際映画祭に正式出品された。

本書は、映画のシナリオを完全収録しているほか、カラー場面写真を多数収録。映画の完成試写直後に行われた映画監督・中野量太と原作者・村井理子の対談では、創作の舞台裏について語られている。映画「兄を持ち運べるサイズに」を一層味わえる一冊となっている。

中野量太

村井理子
撮影/松山勇樹

「対談:兄が遺したもの、本に記録したもの、映画が紡いだもの」より

僕は自分の作品で絶対に忘れないようにしていることがあるんです。出てくる人たちが愛おしくて笑ってしまうという要素。
――中野量太(監督)

だから私、これからはあのシーンにあった家族の姿を信じていきたいです。
――村井理子(原作『兄の終い』著者)

『兄を持ち運べるサイズに シナリオブック』

著者:中野量太
判型:四六判
ページ数:156P
定価:1650円(税込)
2025年10月31日発売
※電子書籍あり

内容:
・映画シナリオを完全収録
・カラー場面写真多数収録
・中野量太監督×原作・村井理子氏の対談収録

『兄を持ち運べるサイズに』は2025年11月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
脚本・監督:中野量太
出演:柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会