
スピッツの名曲「楓」を原案にした映画『楓』の劇中歌「楓」カバーアーティスト第二弾としてSUPER BEAVER・渋谷龍太が発表され、併せてフィーチャレット映像が解禁された。
時代を超えて愛される国民的バンド・スピッツの楽曲が、デビュー34年にして初の映画化。「楓」は、1998年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされ、その後数多くのアーティストにカバーされながら、27年が経った今も愛され続ける名曲。ボーカルで作詞・作曲も担当する草野マサムネが綴る歌詞と心揺さぶるメロディーは、聴く人それぞれに寄り添い、大切な人との別れや想い出を包み込む。本作で監督を務めるのは、多様な恋愛映画を手がけてきた行定勲。そして、オリジナルストーリーを書き上げたのは、『ソラニン』『東京リベンジャーズ』などジャンル問わず常に評価される脚本家・髙橋泉。音楽は、藤井風など様々なアーティストの作曲や編曲、プロデュースを務め、優れた楽曲をCM・映画・ドラマなど多方面に提供するYaffleが担当する。大切な人を失う運命に向き合う2人の主人公を演じるのは福士蒼汰と福原遥。
本作では、主題歌としてスピッツの「楓」が映画を締めくくることが決定していたが、さらに劇中を様々な「楓」が彩るアイディアが行定監督によって取り入れられ、いくつかの物語の重要なシーンで「楓」が流れることにより、歌詞とメロディー、そしてシーンが絶妙にリンクし、観客の記憶の奥底にある感情に語りかける、楽曲原案の本作ならではの表現を実現している。
先日10月30日(木)には、劇中歌で「楓」を歌うスペシャルカバーアーティストの第一弾として、シンガーソングライター・十明の参加が発表された。そして今回、スペシャルカバーアーティスト第二弾として、人気ロックバンド・SUPER BEAVERのボーカル、渋谷龍太の参加が発表され、スピッツへのリスペクトが溢れ出るインタビュー映像とともに、渋谷の伸びやかな歌声で紡がれる「楓」のレコーディングシーンを収めたフィーチャレット映像と、渋谷龍太本人、行定勲監督、さらに音楽を担当したYaffleからのスペシャルコメントが到着した。
スピッツの名曲「楓」を原案に、双子の弟・恵を失くして弟のフリをする涼(福士蒼汰)と、亡くなった恵の恋人で涼を恵だと思い込む亜子(福原遥)、2人の男女が辿る切なすぎる運命の恋を描き出す本作。映画の締めくくりには、主題歌であるスピッツの「楓」が流れるが、さらに監督のアイディアによって、様々な「楓」が本編を彩る演出が取り入れられている。
2020年4月にメジャー再契約を果たして以来、2021年7月には楽曲「名前を呼ぶよ」が映画『東京リベンジャーズ』の主題歌に起用され、数々のドラマやアニメ、映画の主題歌などを手掛けて国民的人気を誇るロックバンド・SUPER BEAVER。そのボーカルとして、力強くも繊細な歌声で多くのファンを魅了する渋谷龍太は、俳優、執筆活動も行うなど、音楽シーンの枠を超えて表現を続けている。
今回解禁された映像は、「楓」との出会いによって生まれる“新たな化学反応”をテーマに、アーティストによるカバー楽曲を通して、楓の花言葉でもある“美しい変化”を描くように構成され、「この映画と出会うとき。あなたの心にはどんなことが起こるだろう?」というメッセージで締められている。「僕の中でスピッツは凄く特別な存在です」と、噛みしめるように語る渋谷。続けて、一言一言を渋谷が大切に紡ぐ「楓」の歌いだしが流れ、瞬く間に聴く者をグッと惹き込ませる。自身が大のスピッツファンであることも公言しており、“スピッツ愛”が言葉の随所に現れる中、「常に自分の日常の中に“スピッツ”があったから、嬉しい気持ちとプレッシャーが半々。ガクガク震えながらオファーを受けさせていただきました」と、深い敬意とともに、だからこそ感じる緊張感も印象的に話す。渋谷の言葉とともに映し出される、行定監督と楽曲に真摯に向き合い会話をする様子からも誠実な姿勢がひしひしと伝わってくる。
映像の後半、亜子が涼に涙ながらに「さよなら」と別れを告げる本編のシーンに重ねて、二人の心に寄り添うように、渋谷の力強くまっすぐな歌声で「さよなら きみの声を抱いて歩いていく」というサビのフレーズが響き渡る。そして一緒に笑い合い、支え合いながら過ごす涼と亜子の色合いに溢れた日々――。ラスト、登場人物それぞれの秘めたる想いが交錯するように、映像は締めくくられる。
「伸びやかな渋谷龍太の声が『楓』と出会う。その化学反応が観るものを映画の世界に引き込むだろう」という行定監督の言葉の通り、想いをマイクにぶつけるようにレコーディングする渋谷の横顔からも、哀愁と儚さが滲み出ており、「楓」の歌詞や映画の情感を観るものにダイレクトに届けて世界観へ引き込む。また、Yaffleも「力強くどこまでも届くような歌声の響きが、希望もしくは祈りのように響いています」と、彼の奏でる「楓」が映画にもたらす力を強く実感している。
フィーチャレット映像 渋谷龍太ver.
SUPER BEAVER 渋谷龍太 コメント
生きているからこそ抱ける感情は、
生きていなければ抱かずに済んだ感情でもあり、
だからこそ例え時間が掛かっても、
その機微を愛おしめるように生きていくことがやはり大切だと、
この作品から受け取ることができました。
行定勲/監督 コメント
今回「楓」を歌ってもらうにあたり、まるでは映画の役をキャスティングするような感覚でした。
渋谷さんの存在感、声の温度、そして歌うときに生まれるエネルギー、このすべてが、この作品に必要だと感じました。そしてレコーディングに立ち会った際、この曲は観客の心の中にしっかり染み渡ると確信しました。
劇中歌として、渋谷さんのエネルギッシュな歌声、十明さんの透き通るような歌声、男女が歌う「楓」それぞれが響き渡る。そして最後、涼と亜子の運命を見届けた直後にエンドロールで流れるスピッツの「楓」。2人のことを想いながら、そして観客それぞれの忘れられない大切な誰かを想いながら、いまだかつてなく心に沁みわたる『楓』を味わえるようになっています。
Yaffle コメント
雄大の自然が織りなす広大な景色と登場人物たちの思いが交錯するこの映画に合うように「広さ」と「靄」を強調してアレンジしました。そのオケを圧倒する渋谷さんの力強くどこまでも届くような歌声の響きが、その中で輝きを放つ希望もしくは祈りのように響いています。
『楓』は2025年12月19日(金)より全国で公開
監督:行定勲
出演:福士蒼汰、福原遥
 宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗  
 大塚寧々、加藤雅也
配給:東映 アスミック・エース
©2025 映画『楓』製作委員会









