長尾謙杜×山田杏奈 W主演『恋に至る病』の本編映像が解禁された。

原作は、ミステリ・サスペンスジャンルと恋愛ジャンルを縦横無尽に横断する俊英作家・斜線堂有紀による小説『恋に至る病』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)。2020年3月末に発売されるとTikTokの書籍系アカウントによる紹介動画の再生回数が200万回を超える大反響を記録し、30回を超える重版を繰り返している話題作を実写映画化した本作。メガホンをとるのは廣木隆一監督。内気な男子高校生・宮嶺望をなにわ男子の長尾謙杜、宮嶺が出会い、初恋に落ち、彼の人生を大きく変えることになる寄河景を山田杏奈が演じる。2人の不器用で一途な初恋を軸に、同級生の不審死や恋人への恐ろしい疑惑が入り混じる“この秋、最もピュアで刺激的なラブストーリー”――。

今回解禁された本編映像は、宮嶺が景に対して発した“唯一のわがまま”――「美玖利先輩(中井友望)の自殺を止めてほしい」という願いを叶えるため、景が学校の屋上に向かうシーンから始まる。屋上の淵に立ち、今にも飛び降りそうな美玖利に対し、景は「先輩」と声をかける。「どうして来たの? 私が死ぬって知ってるの?」と驚き、「どうしよう。ここから飛び降りなきゃいけないのに、景の顔を見たら死にたくなくなっちゃった」と揺れる心を吐露する美玖利に、景は静かに「だったら死ななくていいじゃないですか」と答える。

一度は自殺を止められた経験のある美玖利は、屋上の淵から降りて景に静かに歩み寄り、「私を助けて、またみんなにチヤホヤされたいんでしょ。あんたのことなんか大っ嫌い!」と吐き捨てる。その瞬間、場の空気が一変し、映像は不穏な緊張の中で終わる。

この屋上シーンは、解禁された会話シーンの後にいくつもの衝撃展開が続き、約5分におよぶ長回しで撮影された。撮影直前まで雨が降っていたが撮影直前には雨が止むという奇跡も起こり、山田は「地面の水たまりを制作部の方々が総出でスポンジで吸い上げてくださって、映画作りは地道な作業の積み重ねで成り立っているんだなとあらためて思いました」と感謝を語る。複雑なシーンを描き切ったこの長回しは、なんとわずか2テイクでOKが出たそうで、廣木監督の演出のもと、キャスト・スタッフ全員の集中力が極限まで高まった撮影現場の臨場感が、スクリーンからも伝わってくる。

そして、このあと2人の運命を決定づける“ある瞬間”が訪れる。そこから先に待ち受けるのは、観客の想像を超える〈切なすぎるラスト4分〉。果たして、その先にあるのは“純愛”なのか、“洗脳”なのか―。2人がたどり着いた結末の先にある真実を劇場で確かめていただきたい。

本編映像

『恋に至る病』は全国で公開中
監督:廣木隆一
出演:長尾謙杜、山田杏奈
 醍醐虎汰朗、中井友望、中川翼、上原あまね、小林桃子、井本彩花、真弓孟之(AmBitious)/忍成修吾 河井青葉/前田敦子
配給:アスミック・エース
©2025『恋に至る病』製作委員会