『成瀬は天下を取りにいく』が舞台化され、2026年7月に東京、京都、滋賀で上演されることが決定した。

シリーズ累計発行部数160万部を突破する大人気作は、周囲におもねることなく自由に生きる成瀬あかりの姿や、成瀬に影響を受けて新しい生き方を見つけていく人々の姿を生き生きと描き、滋賀県大津市を舞台にした新たな青春小説として、世代を超えた多くの読者の心を捉えている。2025年9月に朗読劇が行われ、今回、待望の舞台上演が決定した。

舞台版『成瀬は天下を取りにいく』は、主人公・成瀬あかりが全力で我が道を突き進む姿が読者を魅了し、2024年の「本屋大賞」はじめ数多くの文学賞を受賞した宮島未奈のデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)と続編『成瀬は信じた道をいく』(新潮社刊)を原作に構成する。2026年7月に東京・サンシャイン劇場で幕を開け、歴史ある京都・南座、作品の舞台である滋賀・大津市民会館で上演される。

“かつてない最高の主人公”・成瀬あかり役には女優・モデルの山下美月。2016年に乃木坂46の3期生としてデビュー。歌手活動にとどまらず、ドラマ「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」(2019)をはじめ、ドラマ・映画「映像研には手を出すな!」(2020)、連続テレビ小説「舞い上がれ!」(2022)、ドラマ「下剋上球児」(2023)、「Eye Love You」(2024)、「殺した夫が帰ってきました」(2025)など映像作品でも抜群の存在感を発揮。2018年からはファッション誌「CanCam」の専属モデルとしても活動。2024年に乃木坂46卒業後も多彩な活躍をみせ、今最も注目を浴びている。現在、ドラマ「新東京水上警察」出演中、映画「新解釈・幕末伝」が12月19日に公開予定。舞台『成瀬は天下を取りにいく』が、乃木坂46卒業後初の単独主演舞台となる。

山下美月(成瀬あかり役)コメント

2025年夏、吉報が舞い込んでまいりました。
「舞台版・成瀬は天下を取りにいくの、主演をやりませんか?」
本屋大賞を受賞した本作はどの書店でもその存在感を惜しみなく放っており、表紙に写る少女の凛とした横顔を、幾度となく目にしていました。
"天才"とは真反対の位置にいる自分が、果たして成瀬あかりに辿り着けるのだろうか?
大人になっても挑戦ができる!新しい青春がここから始まろうとしています。
人生が少しつまらなく感じている方へ。
自分の道を見失ってしまった方へ。
それでも、毎日を優しく生きたいと願う全ての方へ。
そんな人々に光を灯せるステージを作りたいです。
一先ず、今夏からけん玉の練習を始め3ヶ月。
ようやく「もしもし亀よ」ができるようになりました。
センスの無さに絶望しながらも、天下への道のりはまだまだ遠い…!
2026年夏、劇場でお待ちしております。

山下美月

成瀬あかりの幼馴染・島崎みゆき役には藤野涼子。2014年に行われた宮部みゆき原作のミステリー大作映画「ソロモンの偽証<前編・事件><後編・裁判>」(2015)オーディションで約1万人の中から主人公に抜擢され、役名である“藤野涼子”の名で主演デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞など新人賞を多数受賞。映画「クリーピー偽りの隣人」(2016)、連続テレビ小説「ひよっこ」(2017)、ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」(2019)、「グレイトギフト」(2024)などの現代劇だけではなく、映画「輪違屋糸里 京女たちの幕末」(2018)や大河ドラマ「青天を衝け」(2021)、ドラマ「鬼平犯科帳」(2024)などの時代劇にも出演。舞台出演は、初舞台となった二兎社『私たちは名も知らない』(2019)以降、ヒロイン・ジュリエット役を演じた『ロミオとジュリエット』(2023)、木ノ下歌舞伎「三人吉三廓初買」(2024)、『浪人街』(2025)など幅広いジャンルへの出演で注目を集める。12月6日より舞台『スイートホームビターホーム』(12月6日~29日、大阪松竹座ほか)に出演する。

藤野涼子(島崎みゆき役)コメント

成瀬の突拍子もない言動に驚かされつつも、彼女と関わる事で新しい生き方を見つけていく島崎たちの姿に惹かれました
最強無敵に見える成瀬自身も周りから影響を受けながら成長していく姿が描かれていて、惹きつけられてアッいう間に原作を読み終えていました。
枠にとらわれず自分の信じた道を進む成瀬の姿を、島崎として、そして個性豊かな登場人物と共に「成瀬あかり史」を見届けていきたいと思います。
島崎として成瀬を1番近くで応援できるのが、楽しみです!!!

藤野涼子

脚本・演出には、大劇場のストレートプレイから小劇場作品、ミュージカルや歌舞伎の舞台でも八面六臂の活躍をみせるG2。漫画を原作とした『ガラスの仮面』や新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』、『ミュージカルSPY×FAMILY』、英文学の金字塔『嵐が丘』、ベストセラー小説『有頂天家族』の舞台化など舞台上演が困難な長編作品を、巧みな構成の脚本でまとめ、テンポの良いストーリー展開でみせるスタイリッシュな演出が高い評価を得ている。

G2(脚本・演出)コメント

周囲がどうであろうと、人にどう思われようと、堂々と我が道を行く成瀬あかり。その行動は強烈で痛快なのに、ラストにはじわりと湧いてくる静かな感動。今の日本の「生きにくさ」の真っ只中にあって、我が道を行く成瀬と、我が道を行くことができない他の登場人物たちの交流、その悲喜こもごもの心情が面白い。まさに生身の人間がぶつかりあう演劇にぴったりの原作。稽古を前にワクワクしかありません。ぜひ生の感動を体感してください。

G2

舞台『成瀬は天下を取りにいく』

日程:2026年7月 東京・サンシャイン劇場、京都・南座、滋賀・大津市民会館
原作:宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)、『成瀬は信じた道をいく』(新潮社刊)
脚本・演出:G2
出演:山下美月(成瀬あかり役)、藤野涼子(島崎みゆき役)