
中野量太監督最新作『兄を持ち運べるサイズに』の本編映像が解禁された。
宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞など多くの映画賞を席捲、二宮和也主演『浅田家!』では国内の大ヒットのみならずフランスでも大ヒットを記録した中野量太監督が5年ぶりにメガホンをとった最新作は、作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイ「兄の終い」をもとに映画化した『兄を持ち運べるサイズに』。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる家族のてんてこまいな4日間の物語を描く。マイペースで自分勝手な兄に幼いころから振り回されてきた主人公の理子を演じる柴咲コウ。家族を振り回す原因となる、映画史上稀にみるダメな兄ちゃんを演じるのはオダギリジョー。兄と一時は夫婦でありながらも、ある理由で離婚した元嫁・加奈子を演じるのは満島ひかり。兄と加奈子の娘で両親離婚後は母と暮らす満里奈を演じるのは青山姫乃。2人のもう1人の子供で最後まで兄と暮らした息子・良一を演じるのは味元耀大。
今回解禁された本編映像は、母の葬儀後、兄が理子に「帰ったら仕事見つけるから。これが最後!絶対!」と、お金の無心をする場面から始まる。そんな兄の姿に迷いながらも「絶対にこれが最後だからね!」と、お金を渡す理子だったが、兄は「良一(息子)にお土産も買わないと…」と、さらにお金を要求する始末。怒り心頭の理子はお金を渡すと一目散にその場を立ち去るが、理子の背中に向かって兄は「わが妹よ~ありがとな~」と、気持ちがこもっているのかわからない感謝を投げかける。
「この日を境に、私は兄を兄と思うのを辞めた。」と、理子のナレーションが入り、この出来事をきっかけに、兄と疎遠になった理子。続けて、「生前の母は、家族を無難にこなす私より、家族に迷惑をかけ続ける兄を偏愛していたと思う。」と、妹としての理子の複雑な感情が吐露されるシーンで映像は終了する。
先日行われたプレミア上映会で中野監督が、「ミスターダメ人間はこの人しかいない」と太鼓判を押したオダギリジョーが演じる、映画史上稀に見る“ダメ兄”。母の葬儀で兄との縁をきった理子だったが、兄の死をきっかけに、彼女はもう一度“兄”との関係を見つめ直すことになる―。
本編映像
『兄を持ち運べるサイズに』は2025年11月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
脚本・監督:中野量太
出演:柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会






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