
『ナイトフラワー』前夜祭イベントが11月27日(木)に丸の内ピカデリーで行われ、北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太、渡瀬結美、加藤侑大、内田英治監督が登壇した。
内田英治監督自ら原案・脚本も務める本作は、借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンス。主人公・永島夏希を演じるのは北川景子。本作では、ほぼスッピンで顔を崩して大きく笑い、関西弁で捲し立て、泣きじゃくり、夜のネオン街を全力で駆け回るなど、今まで見せたことのない表情で強くたくましい母を熱演している。共演に森田望智。北川演じる夏希のボディガードとしてシスターフッドを繰り広げる格闘家・芳井多摩恵を演じる。
イベントではサプライズゲストとして、劇中で北川演じる夏希の子供たちを演じた小春役の渡瀬、小太郎役の加藤がステージに登場した。2人は北川と森田の元へ駆け寄ると、それぞれに花束を贈呈。思いがけない登場に、北川は「なんかちょっと大きくなった気がするね」と目を細め、森田も「可愛い!」と声を弾ませて大喜び。加藤がマイクに向かい、「小太郎役の加藤侑大です。5歳です」と挨拶すると、その愛らしさに会場全体が温かい拍手と空気に包まれた。
また、小春を演じた渡瀬は手紙を取り出し、母親役を務めた北川へ感謝の気持ちを読み上げた。「夏希ママへ。初めての演技と初めての関西弁でわからないことばかり。カチンコチンに緊張して顔合わせに行ったことを今でもよく覚えています。そんな私に夏希ママは初めてお会いした時から、撮影の時もずっと、本当のママのように接してくれました」と、撮影当初の思い出を振り返る渡瀬。さらに、「いつも気にかけてくれて、優しく話しかけてくれたり、そっと頭を撫でてくれたり、さりげなく肩に手を置いてくれたり。夏希ママと一緒のシーンでは、安心して自然と小春になることができました」と、北川の細やかな気遣いが支えになっていたことを明かし、「優しくて強くてかっこいい夏希ママは私の憧れです。これからもずっとずっと大好きです」と結んだ。
この心のこもった手紙に、北川は感極まった表情を見せ、「本当に、なんてしっかりしてるんだろうということと、1年ぶりにお会いしたんですけど、撮影時のことがすごく蘇って」と声を詰まらせ、「作ってくれた料理を食べるシーンって、私も涙ぐんだりする予定ではなかったんですけど、やっぱり感情がこみ上げてくるものがあって。なんて素晴らしい娘なんでしょうねって、本当に感動しました。ありがとうございます」と感謝を述べた。撮影現場で見せた母親としての顔が、このステージ上でも再現されたかのような感動的な瞬間となった。
さらに北川は「人間って何か大切なものとか、大切な相手のためであれば、自分が想像もしていないような力が発揮できたりとか、自分でも見たことのない自分に出会えたりとか、そういう強さを持っている生き物なんだなということを、この夏希という役を通してすごく感じました」と、作品を通じて得た気づきを語った。そして、「見ていただいた方にも、自分の大切な人とか、守りたいものとか、譲れないもの、そういったものに思いを馳せていただけるような2時間になっていればいいなと願っています」と観客に語りかけた。
【写真・文/編集部】
『ナイトフラワー』は2025年11月28日(金)より全国で公開
原案・脚本・監督:内田英治
出演:北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太/渋川清彦、池内博之/田中麗奈、光石研
配給:松竹
©2025「ナイトフラワー」製作委員会

























