
『モディリアーニ!』ジャパン・プレミアが12月2日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、監督を務めたジョニー・デップが登壇、さらに赤西仁がサプライズ登場した。
1916年、戦火のパリ。才能に溢れながらも批評家に認められず作品も売れなかった、酒と混乱の日々を送る芸術家モディリアーニ。キャリアを捨て、この街を去ろうとしたその時、仲間とミューズの存在が彼を引き止める。人生を変える運命とも言うべき“狂気と情熱の3日間”が始まる。その先に待つのは、破滅か、それとも再生か――。画家や彫刻家としてフランス・パリで活動していたが、不摂生な生活による貧困、肺結核、薬物依存などにより若干35歳で亡くなったイタリア人芸術家アメデオ・モディリアーニの人生を変えた激動の72時間を描く。約30年ぶりのジョニー・デップ監督作となる本作。モディリアーニを演じるのはリッカルド・スカマルチョ、共演にはアル・パチーノらが名を連ねている。
本作は、デップにとって『ブレイブ』以来、実に約30年ぶりとなる監督作品です。割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こる中、デップはファンの声援に応えながら登場した。
今回、約30年ぶりに監督を務めることになった経緯について「アル・パチーノから謎の電話がかかってきたんです」と明かし、アル・パチーノとは『フェイク』で共演して以来、ずっと連絡を取り合っている友人だという。ある日突然電話があり、「ジョニー。監督をやったほうがいいよ、このモディリアーニのやつ」と言われたと振り返った。
デップは当時の心境について「なんてことを言うんだろう、ぶっ飛んだことを言うな」と思ったというが、「アルは元々ぶっ飛んでいる人だと。アルが何かを決めて僕に連絡をしてきたということは、彼なりにビジョンがあって、僕にこの映画を任せてもいいと思ってくれたんだろう」と解釈し、自分にとっての大きなチャレンジとして引き受けたことを明かした。
また、本作で監督に専念したことについて「自分が出なくていいというところもすごく魅力でした」と語り、監督として、目の前で演者がそのキャラクターになりきって自由に表現してくれるのを眺め、彼らがいろいろ試しながら選択肢を与えてくれるのを見るのが喜びだったと振り返った。そして「編集室にいて、その中から『これはいい、あれはいい、これだ』と決めていく中で、徐々にこの映画が形になっていく、というような作り方をしました」と制作の裏側を明かした。
今回の来日は約8年半ぶりとなったデップは「自分にも誓い、みなさんにも誓いましたが、今度はもっと早くまた日本に戻って来たいと思っています。こんなに間隔を空けずに来たいと思います」と再来日を約束した。
【写真・文/編集部】
『モディリアーニ!』は2026年1月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開
監督:ジョニー・デップ
出演:リッカルド・スカマルチョ、アントニア・デスプラ、ブリュノ・グエリ、ライアン・マクパーランド、スティーヴン・グレアム、ルイーザ・ラニエリ、アル・パチーノ
配給:ロングライド、ノッカ
©Modi Productions Limited 2024
























