
仲間とともに守り抜く―正義の不良(ヒーロー)たちがこの冬をアツくする『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』の水上恒司、綱啓永、濱尾ノリタカが落書き清掃を実施した。
「WIND BREAKER」は、2021年にマガジンポケットで連載が開始され、2024年にはTVアニメ化を果たし、2025年4月期には早くもTVアニメ第2期が放送。舞台化、ゲーム化とその人気ぶりがますます加速を続ける本作が実写映画化。監督は『ブルーピリオド』『サヨナラまでの30分』など、新たな青春映画を生み出してきた萩原健太郎、脚本は『ハケンアニメ!』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した政池洋佑が務める。ケンカの強さだけを信じて街の外からやってきた風鈴高校1年・桜遥役に水上恒司、桜を真っ先に慕い、ケンカはめっぽう弱いが情報収集に長けた楡井秋彦役に木戸大聖、頭脳明晰かつカンフーや合気道を彷彿とさせる独特のケンカスタイルで右目の眼帯がトレードマークの蘇枋隼飛役に綱啓永、風鈴高校のてっぺんである梅宮一を崇拝する荒くれものの杉下京太郎役に、本作が本格演技初挑戦となるBE:FIRSTのJUNON。さらに風鈴高校3年で四天王の1人、防風鈴きっての武闘派・柊登馬役に中沢元紀、風鈴高校のてっぺんを意味する総代を務める梅宮一役に上杉柊平が参戦する。
街を守る正義の不良軍団<防風鈴>。彼らは、「人を傷つける者・物を壊す者・悪意を持ち込む者、何人も例外なくボウフウリンが粛正する」という街に掲げた看板を信念とし、街の人々を守りながら生活を送っている。劇中では、防風鈴のメンバーたちが街の至る所に書かれた落書きを清掃するシーンが登場し、人の温かさを感じられるのも本作の魅力の一つだ。
街のピンチをほっておくわけにはいかない──!そんな思いを現実でも体現すべく、映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』が、今回、“落書き問題”に取り組んできた渋谷区とタッグを結成し、落書き清掃を実施。参加したのは<防風鈴>から主人公・桜遥役の水上恒司と蘇枋隼役の綱啓永、そして<獅子頭連>から副頭取・十亀条役の濱尾ノリタカの3名。劇中では敵としてぶつかり合う面々が、“街を守る”という同じ目的で肩を並べた。
都市開発において世界共通の課題となっている“落書き”。日本でもシャッターや看板、公共施設の壁などに描かれた落書きが問題視されており、渋谷区では2021年より【落書き対策プロジェクト】を始動している。啓発ポスターの掲出や、専門業者による清掃支援に加え、2024年からは『落書き対策プロジェクト セカンドステージ』として、ボランティア団体や企業、学生サークル、友人グループを協力者として募集するサポーター事業や、落書き防止アート(シブヤ・アロープロジェクト)など、さまざまな施策に取り組んできた。
そんな渋谷区と、“街を守る”不良たちの姿を描いた映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』の前代未聞のコラボレーションが実現。ケンカしか能のなかった高校生・桜(水上)が、<防風鈴=ウィンドブレイカー>の仲間と共に人々を守る存在へと変わっていく本作の持つ、“人助け”や“人情”といったテーマが渋谷区の理念と強く共鳴。劇中でも落書き清掃のシーンが描かれることからも、作品と行政がタッグを組む形で、渋谷区として本プロジェクト初のエンタメ分野とのコラボレーションが実現した。
まだ静けさの残る早朝の渋谷に、ツナギ姿の水上、綱、濱尾が集結。「渋谷の街をキレイにします!」と気合十分に、渋谷区環境整備課職員のレクチャーを受けたのち、緑の学ランに身を包んだ<防風鈴>の生徒たちとともに落書き清掃を開始。最初こそ苦労しつつも、徐々にコツをつかんだ3人は真剣な眼差しで作業に没頭。「どうしても最後まで消したい」という強い希望から予定時間をオーバーしての作業となり、消し終えた瞬間には、達成感に満ちた笑顔を浮かべていた。
作業を終えた水上は、三人がかりでも大変だったことに触れたうえで、「落書きに困っている人たちがいる。この清掃が、落書きをしてしまう側の人へも何か気づきとなってくれたら」と思いを込める。濱尾は、「落書きが消えることで新たな落書きが減る傾向にあると聞きました。この流れが続いてほしい」と期待を寄せた。綱は「今回の清掃だけですべてが解決するわけではないけれど、今日の僕たちの姿を見て意識が変わる人が増えたら嬉しい」とそれぞれ思いを語った。
清掃を通して“街を守る”という行動を体験した3人は、それぞれ今後個人的に「守りたい」「役に立ちたい」と思うことについても触れた。濱尾は困っている人に声をかけることを大切にしていると話し、「先日も外国の方に声をかけて話を聞くことができたので、これからも困っている人のために何かできるようにしたい」とコメント。水上は「僕は公園が好きで、勝手に“公園ソムリエ”だと思っている」と笑いつつ、「子どもたちが遊ぶ場所も守りたいし、公園を守りたいですね」と語った。綱は、大学で環境安全を学んでいた経験から、「大袈裟かもしれませんが、地球や未来を守りたい。一人の力ではできないけれど、小さな活動の積み重ねが大切」と力強く言葉を続けた。
さらに作業後、渋谷区からの“お礼”として3人にプレゼントされたのは、劇中でも印象的なアイテムとして登場する「たい焼き」。商店街の人々から桜が差し入れを受け、ぎこちなさを見せながらも感激する――あの温かい名シーンを象徴するフードだ。3人は「おいしい!」と無邪気に頬張り、思わずリラックスした笑顔をのぞかせた。
最後には、渋谷センター街で掲出中の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』特製シャッター広告の前で記念撮影。キャスト陣のビジュアルがずらりと並び、「ここ渋谷で街を汚す者・酒に酔って暴れる者・夜更かしして家族を心配させる者、何人も例外なくボウフウリンが粛清する」という、<防風鈴>の掟になぞらえたメッセージも添えられており、作品ファンには必見のフォトスポットとなっている。
エンタメと社会貢献が交差した今回のプロジェクト。汗だくになりながら“街を守る”を体現した水上・綱・濱尾の姿は、まさに映画の精神そのもの。そんな3人から、映画公開を待ち望む人々へメッセージが贈られた。濱尾は、自身が演じた十亀が、街を汚してしまう行動をとることにも触れながら、「悪さをしてしまう十亀の行動とは裏腹に揺れる心情や葛藤も考えながら演じていたので、そういう部分にもぜひ注目して観て欲しいです」と熱弁。
綱は、「<防風鈴>が街を守るように、大切な人を守りたいと思ってもらえるような映画になっているので、ぜひ劇場でご覧ください」と笑顔。水上は、「僕自身、自分のためでなく誰かのために何かするときにとんでもなくパワーを発揮できた経験があります。みなさんにとってこの映画が、守りたい存在のことを思ったり、そういう存在を見つけられるような作品になってくれたら嬉しいです」と力強くコメントした。
渋谷区落書き清掃イベント ダイジェスト映像
『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』は2025年12月5日(金)より全国で公開
監督:萩原健太郎
出演:水上恒司、木戸大聖、八木莉可子
綱啓永、JUNON(BE:FIRST)、中沢元紀、曽田陵介、萩原護、髙橋里恩
山下幸輝、濱尾ノリタカ、上杉柊平
配給:ワーナー・ブラザース映画
©にいさとる/講談社 ©2025「WIND BREAKER」製作委員会






















