「東京コミコン2025」『ザ・ボーイズ』カール・アーバン＆ジャック・クエイドがステージに登壇

「東京コミックコンベンション2025（東京コミコン2025）」（12月5日～7日に幕張メッセで開催）にて、12月6日（土）に行われたセレブ・ステージにカール・アーバン、ジャック・クエイドが登壇した。

2016年12月の第1回の開催から毎年、海外の有名俳優や著名アーティストとのコミュニケーション、映画で使用されたプロップ（小道具）の展示・撮影、コスプレイヤー同士の交流の場などを設けている「東京コミコン」。今年は12月5日（金）～12月7日（日）に千葉・幕張メッセで開催される。

今回のセレブ・ステージには、Amazon Originalドラマ『ザ・ボーイズ』のウィリアム・“ビリー”・ブッチャー役で知られるカール・アーバンと、ヒューイ・キャンベル役のジャック・クエイドが登場した。ステージに登壇したアーバンとクエイドは、熱烈な歓迎を受けて満面の笑みを浮かべ、アーバンは「日本が大好きです。また戻って来られて嬉しいです」と挨拶し、クエイドも「皆さんに会えて本当に嬉しいです」と喜びを爆発させた。

MCからそれぞれのキャラクターを演じる上で心がけていることを問われると、アーバンは「まず自分自身が楽しむことです。自分が楽しんでいれば、観客の皆さんにもそれが伝わって楽しんでもらえると思います」と回答し、才能豊かなキャストやスタッフと共に仕事ができることへの感謝を述べた。

一方、クエイドは「僕はカールとは逆で、ヒューイが楽しんでいない時こそ、観客の皆さんは楽しんでくれていると思います」と語り、会場の笑いを誘った。また、「この番組はとてもクレイジーなことがたくさん起こるので、僕はできるだけ普通の人間として、リアルなリアクションをするように心がけています。血や内臓が出たり、スーパーヒーローが悪さをしたりする中で、一般人がどう反応するかを大切にしています」と演技の秘訣を明かし、「キャストとクルーは家族のような存在です。これまでで一番めちゃくちゃな家族ですが、愛しています」とチームへの絆を強調した。

作品がこれほどまでに愛されている理由について、アーバンは「キャラクターたちと過ごす時間を楽しんでもらえているからだと思います。人間ドラマやコメディの要素が魅力です」と分析。クエイドも同意しつつ、「僕自身オタクでスーパーヒーローのコミックを読んで育ちましたが、『ザ・ボーイズ』ほどその物語をひっくり返した作品はありません。映画やドラマで見慣れた展開とは全く違うことが起きる点に、観客の皆さんも反応してくれているのだと思います」と語った。

続いて「もしスーパーヒーローになれるとしたらどんな能力が欲しいか」という質問に対し、クエイドは「テレポート能力ですね。（『X-MEN』の）ナイトクローラーのように」と即答。「空を飛ぶのは怖いので、一瞬で好きな場所に移動できる力が欲しいです」と理由を付け加えた。

日本のファンの印象について聞かれると、クエイドは「最高です。昨日の撮影会やサイン会も素晴らしかったですし、初めての日本がとても特別なものになりました。何度も戻って来たいです」と感激した様子。アーバンも「本当に素晴らしいです。昨日も今日もファンの皆さんと交流できて嬉しいです」と感謝を述べました。ここでアーバンは過去の来日エピソードを披露。「以前、ヴィゴ・モーテンセンと『ロード・オブ・ザ・リング』のプロモーションで来日した際、ある日本の女性に『平和（Peace）』という漢字の書き方を教わったんです。2回目の来日で『スター・トレック』のプロモーションをした時に、『あなたが書いているのは平和ではなく天井ですよ』と指摘されました」と告白。「今はちゃんと『平和』と書けるようになりました」と笑いを誘った。

今回初来日となったクエイドは、日本でやりたいことについて「長らくファンだった小島秀夫さんに会うのでとても興奮しています。あとは京都に行って、温泉に入りたいです」明かした。

【写真・文／編集部】