
「東京コミックコンベンション2025(東京コミコン2025)」(12月5日~7日に幕張メッセで開催)にて、12月6日(土)に行われたWe Love DC ギャザリングステージにニコラス・ホルト、ジム・リーが登壇した。
2016年12月の第1回の開催から毎年、海外の有名俳優や著名アーティストとのコミュニケーション、映画で使用されたプロップ(小道具)の展示・撮影、コスプレイヤー同士の交流の場などを設けている「東京コミコン」。今年は12月5日(金)~12月7日(日)に千葉・幕張メッセで開催される。
会場の熱気が高まる中、ニコラス・ホルトが呼び込まれると客席からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。ホルトは、ステージから見える光景について「信じられないくらい素晴らしいです。圧倒されます。本当にたくさんの人が来てくれていますね」と感動した様子で語り、バックステージで美味しいお寿司を食べたことや、東京に来られて幸せであることを笑顔で報告した。
続いて、ホルトが出演する『スーパーマン』についてのトークが展開された。ジェームズ・ガン監督が手掛ける同作で、ホルトはスーパーマンの宿敵であるレックス・ルーサーを演じているが、撮影中の思い出について尋ねられたホルトは「クリプトに攻撃されたことが一番の思い出です」と明かし、会場の笑いを誘った。また、ワイヤーで逆さまに吊るされたり、振り回されたりしたアクションシーンの苦労を振り返りつつも、ジェームズ・ガン監督のキャスティングや、共に作品を作り上げたキャスト、スタッフの素晴らしさを称賛した。
また、ホルトが出演した大ヒット作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の撮影現場について「今までで一番クレイジーな撮影でした」と表現。ナミビアの砂漠に数百台の車両と700〜800人のスタッフが集結し、エンジンの轟音で何も聞こえない中、20分にも及ぶ長回しのテイクを重ねたという壮絶なエピソードを披露した。一方で、その過酷な環境の中での撮影が役作りに大きく貢献したと語った。
ここで「悪役を演じて負けた時、スカッとするのか、それとも嫌な気持ちになるのか」という質問が投げかけられると、これにホルトは「悪役を演じるのは大好きです」と即答。ホルトはレックス・ルーサーについて、彼自身は自分を悪だとは思っておらず、スーパーマンこそが脅威であると考えていると説明した。
さらにホルトは、レックス・ルーサーの考え方に関連して、「改善」という日本語を出し、「毎日1パーセントずつ良くなっていけば、偉大さにつながる」という考え方がレックスのマインドセットと共鳴していると分析し、ホルト自身も俳優として、また一人の人間として、日々自分を改善していきたいと考えていると語った。
また、ホルトは今後の活動について尋ねられたホルトは、トム・フォード監督やデヴィッド・リーチ監督の作品に参加することに触れた後、「来年の4月から、次のスーパーマン映画『マン・オブ・トゥモロー(原題)』の撮影が始まります」とコメント。さらに、ホルトは英語で「Lex will be back(レックスは帰ってくる)」と付け加えた。
ステージ終盤には、DCコミックスの伝説的なアーティストであるジム・リーや、『スーパーマン』でクラーク・ケント/スーパーマンの日本語吹き替えなどを担当した声優の武内駿輔が登場、DCコスプレイヤーたちがステージ上に集合した。
【写真・文/河野康成】
東京コミコン2025は2025年12月5日(金)~7日(日)に幕張メッセ 展示ホール1~6で開催
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