『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』公開記念舞台挨拶が12月17日(水)に丸の内ピカデリーで行われ、水上恒司、木戸大聖、綱啓永、JUNON(BE:FIRST)が登壇した。

「WIND BREAKER」は、2021年にマガジンポケットで連載が開始され、2024年にはTVアニメ化を果たし、2025年4月期には早くもTVアニメ第2期が放送。舞台化、ゲーム化とその人気ぶりがますます加速を続ける本作が実写映画化。監督は『ブルーピリオド』『サヨナラまでの30分』など、新たな青春映画を生み出してきた萩原健太郎、脚本は『ハケンアニメ!』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した政池洋佑が務める。ケンカの強さだけを信じて街の外からやってきた風鈴高校1年・桜遥役に水上恒司、桜を真っ先に慕い、ケンカはめっぽう弱いが情報収集に長けた楡井秋彦役に木戸大聖、頭脳明晰かつカンフーや合気道を彷彿とさせる独特のケンカスタイルで右目の眼帯がトレードマークの蘇枋隼飛役に綱啓永、風鈴高校のてっぺんである梅宮一を崇拝する荒くれものの杉下京太郎役に、本作が本格演技初挑戦となるBE:FIRSTのJUNON。さらに風鈴高校3年で四天王の1人、防風鈴きっての武闘派・柊登馬役に中沢元紀、風鈴高校のてっぺんを意味する総代を務める梅宮一役に上杉柊平が参戦する。

冒頭では会場に設置されたバックパネルに寄せられたファンの感想についてトークを展開。「ケンカの対話」という言葉に注目した水上は「ケンカを助長するようなものは作ってはいけないですが、僕らも小さい時に観た不良映画への憧れや強い気持ちになる部分は理解できます。ケンカは良くないですが」と、作品の持つ熱量について真摯に語った。綱は「実写化の良さが詰め込まれていた」という感想に「まさにこれを目指していたので嬉しい」と喜びを噛み締めた。また、JUNONは「まさか泣くとは思わなかった」という感想に対し、「その人が思っていたこと以上のことだったり、覆すことができるのは嬉しい」と感慨深げに語った。

イベントでは観客からの質問にキャストが直接答えるコーナーが実施された。「キャスト同士の『ここがかっこよかった』というエピソード」を問われると、綱は撮影の合間に本を読む水上の姿を挙げ、「すごいかっこいい」と絶賛。一方、JUNONは水上のアクションを挙げ「きれいでかっこいい。ちょっと笑っているのがかっこいい。桜という立場でやっているのかもしれないけど、すごくかっこいい」と語った。

さらに「キャストみんなでクリスマスパーティーをするなら?」という質問には、木戸が「しゃぶしゃぶ」と答えると、続く水上は「鍋パ」、綱は「すき焼き」と次々と回答。そんな中でJUNONは「みんなで持ち寄るのも楽しそう。キッシュとか作ってみたり」と提案すると、「キッシュ作るんですか?」と驚く水上。これにJUNONは「作らないですよ」と返し、会場は笑いに包まれた。

また、イベントの終盤では共に宣伝活動を駆け抜けた水上と木戸が互いにメッセージを送り合った。「水上恒司様」と切り出した木戸は「座長として先頭を突っ走って引っ張ってくださったことは、僕だけではなく2人もそうだと思うけど感謝しています。現場でしっかり声を上げて、僕らが気になっていることをスタッフさんや監督に聞こえるように、俳優部の先頭で声を上げてくれたことが心強かったし、桜遥が水上恒司で本当によかった」と熱い思いを語った。水上は木戸に「木戸さんがすごく安定しているからこそ、僕も桜として好き勝手できていた部分があるので感謝しております」と伝えつつ「一番印象に残っているのは『王様のブランチ』での買い物達人で、ティッシュをカメレオンキャッチ。あれが一番好きでした」と明かし、笑いを誘った。

最後に水上は「この作品には若手と言われる役者がたくさんいますが、この作品で得たもの、気づいたものを含めて、次の現場で進歩した芝居ができるよう目指していきたいと思っています」と力強く語った。

【写真・文/河野康成】

『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』は全国で公開中
監督:萩原健太郎
出演:水上恒司、木戸大聖、八木莉可子
 綱啓永、JUNON(BE:FIRST)、中沢元紀、曽田陵介、萩原護、髙橋里恩
 山下幸輝、濱尾ノリタカ、上杉柊平
配給:ワーナー・ブラザース映画
©にいさとる/講談社 ©2025「WIND BREAKER」製作委員会