Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』のショーランナーを務めるマット&ロス・ダファーと、ゲームクリエイターの小島秀夫によるスペシャル対談映像が解禁された。

本作は、1980年代の小さな町ホーキンスに突然出現した<裏側の世界>という“異世界の脅威”に、オタク気質な少年少女とその家族や仲間が力を合わせて立ち向かう、ミステリー・アドベンチャー&青春物語。配信以降、瞬く間に世界中で大ヒットし、様々なエンターテイメントやムーブメントに影響を与えるなど、多くの社会現象を起こしてきた本作の完結となる“過去最大の大冒険”と“最終決戦”がまもなくはじまる。

今回、本作のショーランナーを務めるマット&ロス・ダファーと、ゲームクリエイターの小島秀夫によるスペシャル対談映像が解禁された。本シリーズを手掛けるうえで小島のゲームからインスピレーションを受けたという2人は大興奮で小島へのリスペクトを語り、小島も「僕にとって特別なドラマ」とシリーズを大絶賛。さらにダファー・ブラザーズは、対談会場となったKOJIMA PRODUCTIONSのオフィスでゲームキャラクターを作るためのスキャン撮影も体験。世界的クリエイター同士の“夢のコラボレーション”が凝縮された貴重な映像となっている。

舞台は平和で小さな町ホーキンス。ある日、別次元の恐ろしい<裏側の世界>の扉が開き、町じゅうで超常現象が頻発し、ついには邪悪な怪物が襲来する。そんな中、映画やゲームが大好きなちょっと冴えない仲良し4人組マイク(フィン・ヴォルフハルト)、ウィル(ノア・シュナップ)、ルーカス(ケイレブ・マクラフリン)、ダスティン(ゲイテン・マタラッツォ)は、超常パワーをもつ謎の少女イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)と出会い、友情と勇気を武器に脅威へ立ち向かっていく。シーズンを重ねる中で恋や成長を経験しながら、大人たちとも力を合わせて危機を乗り越えてきた少年少女たちの前に、シリーズ最終章にして“最強の敵”ヴェクナが<裏側の世界>から襲来する―。

映像では、「東京に来ているのが信じられない。夢のようだ。それだけじゃない、あの伝説の小島さんに会えるんだ!」と興奮するダファー・ブラザーズが、KOJIMA PRODUCTIONSのシンボルでもあるルーデンスの等身大スタチューが佇むオフィスのエントランスで早速小島と対面。小島に案内され、計65台ものカメラを使用する3Dモデル素材用のスキャン撮影を体験した2人は早くも興奮の絶頂に。様々な表情や、イレブンが超常パワーを使う際のポーズなどで撮影に挑み、データが仕上がるまでの時間に小島との対談が繰り広げられた。

本シリーズを鑑賞している小島は「僕にとって特別なドラマです。80年代の作品に影響を受けていて、SFでありホラーであり、アクションでもあり西部劇でもある。私もそういうミックスしたジャンルの作品を観て育ったので、非常に衝撃を受け、懐かしさも感じ、もう一度原点に戻ったような感覚になる作品でした」と感想を語る。ロス・ダファーはそんな小島の感想を受け「マットも僕も幼い頃からアニメやビデオゲームなど日本の文化を吸収してきました。例をあげるなら『AKIRA』とか『エルフェンリート』とかね。ビデオゲームだと『サイレントヒル』なんかは裏側の世界に世界観がそっくりです。それにもちろんあなたの名作『メタルギアソリッド』もね。僕らが若い頃に経験したものたちが、フィルターを通してこのシリーズに影響を与えています」と、小島のゲームからも影響を受けていることを告白。

マット・ダファーも「『メタルギアソリッド』といえば、僕たちが14歳の頃だったかな。ゲームをプレイしてみて驚きで脳みそが吹っ飛びました。あなたや日本の方達が僕らに影響を与えた理由の1つとして、僕らがアメリカで経験してきたものと比べて大きな違いがあったからだと思います。ノースカロライナで育った僕たちにとって全く新しい物語の伝え方を教えてくれたんです」と語った。シーズン5ではこれまで以上に<裏側の世界>の全貌が明らかとなるが、来日時には”最終章においても日本作品から多大な影響を受けている”と明かしているダファー・ブラザーズ。彼らが作品に落とし込んだ日本からの影響にも注目だ。

そしてすでに世界中で熱狂を巻き起こしている本作だが、これだけの人気を誇る理由について、マットは「何が良かったといえば、この作品には若いキャラクターたちが出てきて、それらを演じる最高のキャストたちがいます。自分の子供時代を思い出す人や、彼らと同じ世代の子供たちも何かに立ち向かう姿に自分を重ねることができたんです」と魅力的なキャラクターたちの存在を挙げる。

小島も「9年にわたってどんどん成長してくいくと、共に暮らしている感じがします。シーズンごとに間をあけたのもよかったと思うんです。自分も成長していますし、彼らの成長した姿を毎シーズン見ることによって、どんどん気持ちが高まっていく。そういう手法がうまかったと思います。ここで終わるのは大きな決断ですし勇気がいると思います。僕的には終わることでユーザーの心の中に永遠が生まれ、ファンの皆さんの心にグッと残ると思うんです」と称賛。小島の言葉を聞き、マットは「究極の目標や夢を言うなら、たった1人でも誰かに影響を与えられたら嬉しいです。あなたの作品が僕らにしてくれたようにね」と込み上げる想いを語った。

2人との対談を通して、小島は「世代は違いますが、非常に共通点が多いと思うので、双子というか三つ子のような感じがします。僕のゲームが2人に刺激を与えたように、2人の作品が若い子に刺激を与え、彼らが新しい作品を作ってくれる。そういう螺旋ができたと思うので、感謝していますし、これからも応援しています」と2人にエールを贈る。そして対談後、スキャンした3Dモデルが完成すると2人はその仕上がりに大興奮。小島から「ゲームに出たい?」と聞かれたダファー・ブラザーズは「本当に?是非!」と歓喜するが、果たして今後、小島の制作するゲームにダファー・ブラザーズが登場することはあるのか…。

夢の対談とスキャン体験の様子からは、互いの作品への深いリスペクトと、世代やジャンルを超えて受け継がれるクリエイティビティの連鎖が浮かび上がる。年末に控えるVOL 2、そしてフィナーレへと続く“最後の冒険”の物語の行く末に期待が高まる。

対談映像

Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』VOL 1(第1~4話)は独占配信中、VOL 2(第5~7話)が12月26日(金)10時、フィナーレ(第8話)が2026年1月1日(木)10時より世界独占配信
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