ダニー・ボイル監督が感染から28年後の世界を描いた『28年後...』の続編『28年後... 白骨の神殿』のインタビュー映像が解禁された。

アカデミー賞®監督ダニー・ボイルとアカデミー賞®ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドがタッグを組み、徹底したリアリティと臨場感を追求して描いた<人間>と<感染者>の命がけのサバイバル・スリラー『28年後...』の続編となる本作『28年後... 白骨の神殿』。28年前、人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出し、多くの死者を出した。ウイルスを免れた孤島ホーリーアイランドで生まれ育った少年スパイク(アルフィー・ウィリアムズ)は、本土で生き延びていたドクター・ケルソン(レイフ・ファインズ)と出会い、そして病気の母親を看取る。その後、ウイルスが蔓延するイギリス本土でひとり生きる道を選ぶ。前作のラストで、感染者に襲われかけたところを、ジミー・クリスタル(ジャック・オコンネル)率いる全員金髪の暴力的なカルト集団“ジミーズ”に救われたスパイク。しかし、彼に与えられたのは救済ではなく、救いのない世の中で待つさらなる絶望だった―。

今回、シリーズの生みの親ダニー・ボイルに抜擢されて監督を務めるニア・ダコスタや、28年間解明されていなかったウイルスの謎に迫る医者ケルソン役の俳優レイフ・ファインズらが、シリーズ史上最も救いのない本作のテーマを熱く語るインタビュー映像が解禁された。

人間を一瞬で凶暴化させる恐怖のウイルスによって一変してしまった世界を舞台に、感染者だらけで常に死と隣り合わせの中<人間はどう生きていくのか>を描いてきた「28」シリーズ。その最新作となる本作でも<人間>に焦点を当てているが、解禁された映像でダコスタ監督が「本作が描いているのは、人が生きがいを失った時、どう生きる意義を見い出し生きる目的を作るかよ」と、本作に込められたテーマを明かしている。恐怖の感染拡大により、平和が失われてから28年後。ジミー(ジャック・オコンネル)は常軌を逸した狂気とカリスマ性をもち、悪魔崇拝の教えのもと“地獄”に魂を捧げるため、人間を痛めつけては殺す凄惨な儀式を繰り返すカルト集団<ジミーズ>を率いている。

一方、医者のケルソンは家族をはじめ亡くなった何万もの死者を弔いながら、医学の知識を活かして日々ウイルスの研究を孤独に続けている。ダコスタ監督はそんな全く異なる思想をもつ二人について、「ジミーズにも動機がある。教義を作ったのは終末世界で感じる虚無感や倦怠感を軽くするためよ。生まれた理由は誰にも分からないしね。本作は(なぜ私たちは生まれてきたのかという)問いに対処する方法を2通りで示してる。1つは希望を持ち平和を築くこと。もう1つは虚無的で暴力的になり新しい信仰を作り上げること。本作はこの2つの方法の対話を描いてる」と語り、映画のテーマを反映させた重要な登場人物だと明かしている。

また、映像の中では、観客に襲い掛かるシリーズ史上最も恐ろしい“狂気と悪”についても言及されており、ダコスタ監督は「流血や暴力といった直接的なホラーもあって、心を揺さぶる角度がどれも違うの。その1つ1つを的確な場所に配置して、確実に作用させるよう注力した。美しさや感動と同じくバランスが大切なの」と、本作の恐怖シーンを制作する上で意識したことを明かす。そんな本作で描かれる恐怖の一翼を担ったのが、感染者の中でもひときわ巨大で生首を振り回して襲い来る感染者<サムソン>を演じる身長206センチの元総合格闘家チ・ルイス・パリーだ。凶暴なサムソンの存在は、医者のケルソンがウイルス感染の謎に迫るきっかけにもなるのだが、チは撮影現場で仲を深めたレイフ・ファインズと共に「映画館じゃなきゃダメだ。映画館で観ないかぎり、暴力とアクションが交差する感情の波を体験し尽くせない」と力強くアピールした。

そんな本作の脚本は『28日後...』や『シビル・ウォー アメリカ最後の日』など世界的に評価の高い作品で知られるアレックス・ガーランドが手掛けている。これまで数々の名作に出演し、話題を呼んだ『教皇選挙』ではアカデミー賞にノミネートされたレイフ・ファインズも「脚本のアレックスはドラマチックで明確にかつ刺激的に描き出した。緊張感に満ちていてすばらしい作品だ」と、本作の物語を大絶賛している。レイフをはじめ、今年のゴールデングローブ賞にノミネートされたホラー映画『罪人たち』での悪役が高評価を受け今ハリウッドで大きな注目を浴びる俳優ジャック・オコンネルらが圧倒的な演技力で、逃れられない“地獄”のような展開の数々を作り上げた。シリーズ史上最も救いのない絶望に襲われた人間たちの悪夢のような顛末を、是非大スクリーンで目撃してほしい。

インタビュー映像

『28年後... 白骨の神殿』は2026年1月16日(金)より全国で公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント