
オースティン・バトラー主演『コート・スティーリング』の舞台マップが公開された。
1998年、ニューヨーク。メジャーリーグのドラフト候補になるほど将来有望だったものの、運命のいたずらによって夢破れた若者・ハンク(オースティン・バトラー)。現在はバーテンダーとして働きながら、恋人のイヴォンヌ(ゾーイ・クラヴィッツ)と平和に暮らしていたある日、変わり者の隣人・ラス(マット・スミス)から突然ネコの世話を頼まれる。親切心から引き受けたのもつかの間、街中のマフィアたちが代わる代わる彼の家へ殴り込んでは暴力に任せて脅迫してくる悪夢の日々が始まった。やがてハンクは、自身が裏社会の大金絡みの事件に巻き込まれてしまったことを知る──が、時すでに遅し。警察に助けを求めながら戦々恐々と逃げ続けていたある日、ついに大きな悲劇が起こる。理不尽な人生に堪忍袋の緒がブチギレたハンクは、一念発起して自分を巻き込んだ隣人やマフィアたちにリベンジすることを決意する─。これまで人生も野球もチャンスを掴めず人生どん底<コート・スティーリング>な男は、一攫千金の大逆転<ホームラン>をぶっ放すことができるのか─。
本作は、ニューヨーク市そのものが映画の一つの“登場人物”となっている。ダーレン・アロノフスキー監督はブルックリンで生まれ育った生粋のニューヨーカーだ。だからこそ、他の作品ではとりわけ脚光を浴びることがない街の顔に焦点を当てている。
砂埃の立つ路地や長屋形式の建物と、高級マンションやブティックが混在し、ユダヤの伝統も根付くロウアー・イースト・サイド、活気に満ち、人口密度の高いチャイナタウン、ルナ・パーク遊園地やニューヨーク水族館で知られる近郊型リゾート地コニーアイランド、ロシア人街と言われるブルックリンのブライトン・ビーチ、そして主要商業地クイーンズ区の中国系アメリカ人の居住地フラッシングに、市内最大級の公園コロナパーク、そしてニューヨーク・メッツの本拠地球場であるシティフィールド。まさにニューヨークの“ストリート”が描かれる。ダーレン監督にとって、このニューヨークのストリートで撮ること、そしてキャリア初期からの仲間の職人チームと再会することは非常に重要なことだった。
「『π』の頃に、チャイナタウンの街を一緒に走り回ったのと同じチームの多くが戻ってきた。当時のロケ地のいくつかに再び立ち、90年代のニューヨークを再現する。再会の場になったよ」とダーレン監督も感慨深く語る。撮影のマティ・リバティーク、プロダクション・デザイナーのマーク・フリードバーグ、編集のアンドリュー・ワイスブラム、メイクのジュディ・チンのほか、VFXチームや製作陣まで<家族>とも言えるチームが、世界最高レベルに成長し、再び集結した。
ダーレン監督は、劇中登場するブライトン・ビーチのロケ地から数ブロックのところで育ったのだという。それゆえ、街とその環境は、かつてないほど脚本と監督の個人的体験に深く結びついたものとなった。ダーレンと同じブルックリンの出身であるフリードバーグは「ニューヨークが様々な領域、民族的な地区から成り立っていることを理解しているんだ。私たちが生まれた頃の街はまさにそうだったし、少しづつ溶け合いつつあるとはいえ、多くの地区は今も特有で、境界線があるかのように際立っている」本編でも、オースティン・バトラー演じる主人公・ハンクが走り抜けるニューヨークの街並みは、さまざまな領域の場所が次々移り変わっていく。
さらに、クルーの細部へのこだわりはとどまるところを知らない。歩行者信号では、今主流の手のマークや“歩く人”ではなく、“DON’T WALK /WALK”の表示を復活させ、街角のインターネット端末は撤去。走っている車両も時代相応のものだ。そして、なんと日本でも知られる伝説の人気スポットであるイースト・ヴィレッジの“ベニーズ・ブリトーズ”や映画化もされたニューヨークのシネフィルの聖地“キムズ・ビデオ”がデジタルで再現されている。劇中での登場に注目だ。
『コート・スティーリング』は2026年1月9日(金)より全国で公開
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:オースティン・バトラー、レジーナ・キング、ゾーイ・クラヴィッツ、マット・スミス、リーヴ・シュレイバー、ヴィンセント・ドノフリオ、ベニート・マルティネス・オカシオ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント











