撮影/河野康成
『木挽町のあだ討ち』の完成披露舞台挨拶が1月26日(月)に都内で行われ、柄本佑、渡辺謙、長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、高橋和也、正名僕蔵、山口馬木也、イモトアヤコ、沢口靖子、源孝志監督が登壇した。

第169回直木賞・第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の傑作時代小説『木挽町のあだ討ち』を映画化した本作。芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描く本作は、『このミステリーがすごい!2024年版』『ミステリが読みたい!2024年版』などにも選出され、2025年には歌舞伎としても上演され大きな話題を呼んだ。主演は柄本佑。仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎を演じる。共演に渡辺謙が芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を重厚に演じ、仇討ちを遂げた若者・菊之助には長尾謙杜、主人を殺した男・作兵衛には北村一輝。そして瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子ら豪華キャストが集結。監督・脚本は、時代劇の名手・源孝志が務め、日本映画界が誇る実力派キャストとスタッフが集い、“あだ討ち”をめぐる極上の江戸ミステリーを描き出す。

本作の予告編でも映し出され、タイトルにもなっている“あだ討ち”。時間をかけて撮影されたというこの仇討ちシーンについて、伊納菊之助役の長尾は「本当に充実した撮影期間でした」と振り返り、対峙する作兵衛役の北村とは現場で綿密なコミュニケーションをとっていたそうで「北村さんと真摯にお話しさせていただきながら、たくさんの会話をして、一つ一つのシーンを丁寧に作っていけたことが、僕にとっても良い経験になって良かったなと思います」と語った。また、完成した映像では一瞬の出来事のように見える激しい殺陣も、実際にはかなりの時間をかけて撮影されたことで「注目してほしい」とアピールした。

ここで、2人の殺陣について篠田金治役の渡辺が「ちょっとだけ挟んでもいいですか?」とマイクを取り、「普通、刀でちゃんばらをするのは、ある程度の間合いが取れるので、やりやすいわけではないですけど」と明かしつつ、本作での2人の殺陣のシーンでは「小さいんですよ。小刀だったり。そういうのはすごく大変なんです。接近戦だし、ちゃんと斬っているように見えないといけない。目を凝らして観ていただきたい」と2人の熱演を称えた。

渡辺の言葉を受け、北村は「大変でした」と一言。一方で撮影については「殺陣師の方を含め、周りのスタッフが一流の方が揃っていて、そこは安心して、一つずつ細かく怪我のないように話し合って」と振り返り、長尾とは「2人でも現場以外でも話し合って『もう少しこう見せよう』『これにチャレンジしてみよう』と。一緒にものを作れたという感じで、楽しいという気持ちの方が(強かった)」と充実感を滲ませた。

さらにそのシーンでは「雪がものすごく綺麗なんですけど」と前置きした北村は、スタッフ全員がマスクをしている中で、「僕たちは顔が近いじゃないですか。(長尾)謙杜が息を吸った瞬間に、その雪が全部(飛んできて)、それで咳き込むっていうのを何度も何度もして。そういうのもいい思い出」と明かした。

【写真・文/河野康成】

『木挽町のあだ討ち』は2026年2月27日(金)より全国で公開
監督・脚本:源孝志
出演:柄本佑、渡辺謙
 長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一
 山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平
 高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子
配給:東映
©2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会