撮影/河野康成
Netflixラインナップ紹介イベント「Next on Netflix 2026」が1月27日(火)に都内で行われ、Netflix映画『This is I』の斎藤工(和田耕治役)、松本優作監督が登壇、Netflix コンテンツ部門 佐藤善宏がモデレーターを務めた。

2007年、エアあややの口パクモノマネで一世を風靡した、はるな愛。世間の冷たい視線に苦しみながらも「アイドルになりたい!」という夢を手放さなかった少年ケンジの運命を変えたのは、一人の医師・和田耕治との出会いだった。2人の生き方を記した本、はるな愛「素晴らしき、この人生」(講談社)、和田耕治・深町公美子「ペニスカッター:性同一性障害を救った医師の物語」(方丈社)を参考に、当時の日本ではタブーとされていた性別適合手術のリアル、そして2人の命さえ預け合う信頼関係と強い絆が、80~90年代を彩ったヒットソングと心躍る軽やかなダンスと共にNetflix映画としてカラフルに描かれる。主演を務めるのは、オーディションで選ばれた18歳の新星・望月春希。主人公に大きな転機をもたらす実在の医師・和田耕治役を、幅広いジャンルで確かな存在感を放つ実力派俳優・斎藤工が演じる。

冒頭では「Netflix作品の監督をすることが大きな夢の一つだった」と語る松本監督は、企画を聞いた際、はるな愛のことは知っていたものの、どのような生き方をしてきたかは知らず、また和田という医師の存在も知らなかったという。松本監督は「取材をしていく中で、こんな人生を生きられた方なんだということにまず驚きました」と語り、「自分らしく生きることや自分に嘘をつかずに生きることは誰もがしたいと思いつつできていない」といい、さらに80年代、90年代において「簡単に突き通すことは難しい」と語った。

斎藤は松本監督のファンであったと明かし、「新たな映画を生み出すんじゃないかという期待が大きかった」と本作にかけた思いを語った。また、「Netflixさんという母体があって、強く鋭利な、そしてその奥にしっかりと社会的な意味を持った、今生まれるべき作品のプロジェクトなんだな」と感じ、参加を決意したと語った。

本作で、主演を務めた望月春希について、松本監督は「誰よりもパワフルで、絶対に『はるな愛役は私がやるんだ』という強いパワーと気持ち」が誰よりも強かった」と明かし、「オーディションを3か月間くらいやらせていただいて、成長をすごく感じられた」ということが大きかったようで、「人としての成長を会うたびに感じた」と断言。演じる上で求められることが多い中で、コミュニケーションを取っていくうちに「この人と映画を作ってみたいと思いました」と確信したという。

一方、斎藤は「そこで生まれる新生、ライジングスター、その人自身が作品を包み込み、宿る光になるという奇跡みたいな輝きが、この人にはあるな」と絶賛。「この人との出会いが自分の人生のターニングポイントだったと思えるような瞬間がありました」と、望月の圧倒的なスター性と存在感を称えた。

本作では、歌謡曲をふんだんに使ったエアミュージカルのような演出で作られているが斎藤は「映画とかドラマの半分の要素、印象は音楽で決まる」と持論を述べ、本作で使用されている楽曲が松本監督の演出と見事にリンクしていると評価した。

また、斎藤は「この作品ははるな愛さんの物語であると同時に、はるな愛さんを救う、夢を救う、夢を支えるっていうことが夢になった一人の和田耕治という男性の物語でもあります。みなさんの心の奥に届くことを願っています」とメッセージを送った。

【写真・文/河野康成】

Netflix映画『This is I』は2026年2月10日(火)より世界独占配信
監督:松本優作
出演:望月春希、木村多江、千原せいじ、中村中
 吉村界人、MEGUMI、中村獅童/斎藤工