ティモシー・シャラメ主演『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』の本編映像が解禁された。

監督は、『アンカット・ダイヤモンド』(2019)で批評家から絶大な評価を受けたジョシュ・サフディ。これまで弟のベニー・サフディとともにサフディ兄弟として監督してきたが、『The Pleasure of being Robbed』(2008/日本未公開)以来の単独監督作となる。1950年代のNYを舞台に、実在の卓球選手マーティ・リーズマンの人生に着想を得た本作。卓球人気の低いアメリカで世界を夢見る天才卓球プレイヤー、マーティ・マウザー。親戚の靴屋で働きながら世界選手権に参加するための資金を稼ぐ。ロンドンで行われた世界選手権で日本の選手に敗れたマーティは、次回日本で行われる世界選手権へ参加し、彼を破って世界一になるために、ありとあらゆる方法で資金を稼ごうとする…。マーティを演じるのはティモシー・シャラメ。共演にはグウィネス・パルトロウ、マーティの友人役としてタイラー・ザ・クリエイターが初の演技に挑戦。そのほかマーティの恋人役にオデッサ・アザイオン、ケイの夫でインク会社の社長ミルトンをケビン・オレアリーが演じる。

今回解禁された本編映像は、ロンドン世界選手権の準決勝にマーティが臨むシーン。元有名女優・ケイ(グウィネス・パルトロウ)を招待した試合で、1935~39年までチャンピオンだったクレツキ相手にマッチポイントを迎え勝利を確信したマーティは「楽しもう」ともちかける。2人は観客を楽しませるために、エンターテインメント性の高いプレーにしようと画策する。踊るようなバックハンドで打ち返したり、息でボールを浮かせたり、コートを飛び超えてまでボールを追いかけたり…現代の試合では考えられないような、超アグレッシブなプレーを披露する。

ジョシュ・サフディ監督は、本シーンにはマーティの“陶酔”が描かれていると語る。「彼がどうやって周囲の人間を巻き込んでいくのか。彼の中にある燃えるような欲望や情熱が、どうやって他人に感染していくのか。それこそがマーティを美しい人物にしているんです」さらに、このシーンでマーティがケイに与える影響にも言及、「この物語はケイの視点で語られています。彼女は倦怠の中で眠っていた人間で、夢を諦めていた。そんな彼女がこの場面で、信じられないほどの熱量で夢を追いかけている若者を目撃する。彼女はその“夢の途中”に立ち会うんです」とコメント。

撮影時ジョシュ監督は、ティモシーとクレツキ役のルーリグ・ゲーザに、夢を追うことで得られるドーパミンが爆発する“喜び”のシーンだと説明したといい、「勝利するためだけではなく、楽しむため、そして喝采を浴びるためにプレーする。マーティとクレツキは、アスリートであると同時にダンサーであり、人を鼓舞するエンターテイナーなんです。ボールありで二人が完璧に呼吸を合わせるのは本当に難しい。でも彼らは“踊る”ようにプレーしていました」と明かす。

ティモシー・シャラメは本作で卓球選手を演じるにあたって、7年間卓球のトレーニングをしてきた。その7年間には「計り知れないほど価値があった」という。「肘の位置、手首、特にバックハンド。素人っぽく見えるかどうかは、そういう細部で決まります。本来なら何年もかかる技術を、カメラの前で成立させる必要がありました。俳優として、あるコミュニティを表現する責任があると思っています。この映画で言えば卓球界ですが、画面上で“本物”に見えるだけの時間をちゃんとかけないといけない。その世界の人が観た時に、『これはちゃんとしてる』と思ってもらえるレベルでなきゃ。ジョシュは今最も才能ある監督の一人だし、プロダクションチームも最高だった。そんな環境で、役作りの努力を怠る理由なんてありませんでした」と語る。

ジョシュ監督は、このシーンのお気に入りポイントとして、最後にボールを譲られたマーティが小さく笑う瞬間をあげ、「一人じゃないと気づく瞬間。孤独な人間同士が、ほんの一瞬つながる。それこそが、この映画の核心なんです」。本シーンで実況者の声を務めるのは、クリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』(20)やマット・リーブス監督『ザ・バットマン』(22)などに出演するロバート・パティンソン。ロンドンでの世界選手権という設定にリアリティを持たせたかったジョシュ監督が、イギリス英語を話す俳優をあまり知らなかったことから、『グッド・タイム』(17)でタッグを組んだロバート・パティンソンに白羽の矢が立った。

本編映像

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』は2026年3月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督・脚本:ジョシュ・サフディ
出演:ティモシー・シャラメ、グウィネス・パルトロウ、オデッサ・アザイオン、ケビン・オレアリ―、タイラー・オコンマ(タイラー・ザ・クリエイター・ラッパー)
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.