
ヨアキム・トリアー監督最新作『センチメンタル・バリュー』のヨアキム・トリアー監督×奥山由之スペシャル対談映像が解禁された。
2025年、第78回カンヌ国際映画祭で本映画祭最長19分間に及ぶ圧巻のスタンディングオベーションで会場を沸かせ、最大の熱狂を巻き起こし、堂々のグランプリ受賞。本年度アカデミー賞ノルウェー代表作品に選出のほか、本賞各部門でもフロントランナーとの呼び声も高い本作を手がけたのは、日本でも大ヒットを記録した『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー。同作で恋愛と人生の選択を、リアルに、共感たっぷりに描いた監督が次なるテーマに選んだのは——愛憎入り混じる「親子」という名のしがらみ。主演には再びレナーテ・レインスヴェを迎え、映画監督の父親役には名優ステラン・スカルスガルド。さらに、本作の演技で脚光を浴びるインガ・イブスドッテル・リッレオースに加え、ハリウッドからエル・ファニングも参加。複雑かつ緊張感に満ちた人間模様を浮かび上がらせる。
今回、本作のヨアキム・トリアー監督と、昨年公開された『秒速5センチメートル』で新海誠作品では初の実写化を成功させた34歳の若さにして国内外から注目を集めている奥山由之監督のスペシャルな対談が実現した。今まで発表してきた作品で、日常とその日常における孤独な感情を繊細に描き、高い評価をうけてきた両監督。「家は家族を見ている、家族は家に集まる。陶酔するほどに美しい傑作。」と、本作に絶賛コメントを寄せていた奥山監督は「この数年間で観た新作で本当に最も好きな作品でした」とトリアー監督に率直な思いを伝えると、笑顔をうかべるトリアー監督。
「映画そのものを受け取っているという感覚がいつもある」とトリアー監督作の特徴をあげつつ、今作でも「僕自身の家族の物語のようにも受け取れた」と自分のことのように感動を受けた姉妹のシーンについて言及する奥山監督。トリアー監督は、スペインの巨匠ルイス・ブニュエル監督の「私は友人のために映画をつくっている」という格言を例としてあげつつ、映画をつくる上での理想を語る。
さらに、家族を描く上でトリアー監督は「小津安二郎監督に大きな影響を受けている」と小津監督に触れ、小津映画では「話している人と同じくらい聴いている人を重要な存在として描いている」として、『センチメンタル・バリュー』における感情表現の豊かなノーラと、ほとんど聴き手であるアグネスのキャラクター性、そして彼女たちを通して家族を理解していくというプロセスにおいて、トリアー監督が影響を受けた小津監督の出身である日本の映画監督の奥山監督が、トリアー監督の描くノルウェーの家族と文化交流していることに喜びを隠せない様子。
「どうしたらこの物語を作り出せるのか想像がつかない凄さがある」と、同じ監督ならではの疑問をなげかける奥山監督。この疑問にも喜びを見せながら、「それが芸術ですよね。私たちが創ろうとしているのは“シネマ”なんです」、「感情の動きや波を見つけることが映画をつくります」と、トリアー監督は映画製作における持論を展開する。たっぷりと映画論を語り合った2人は名残惜しそうに対談を終えた。
奥山由之×ヨアキム・トリアー監督スペシャル対談映像
『センチメンタル・バリュー』は2026年2月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:ヨアキム・トリアー
出演:レナーテ・レインスヴェ、ステラン・スカルスガルド、インガ・イブスドッテル・リッレオース、エル・ファニング
配給:NOROSHI ギャガ
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