佐藤二朗が初の漫画原作を手掛けた『名無し』の特報映像、場面写真が解禁された。

佐藤二朗が映画にすべく執筆するがその過激なテーマと特殊な世界観ゆえに、お蔵入り寸前となっていたオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画によって漫画化した「名無し」。数奇な運命を背負い“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描破するこのサイコバイオレンスは好評を博し、映画化が決定した。自ら生み出したキャラクター“名無し”を演じるのは佐藤二朗。共演には丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介が名を連ねた。そして城定秀夫監督が劇中に仕掛けられた謎とタブーに潜む深い闇をえぐり出す。見えない刃が光るとき、切り裂かれたスクリーンの向こうから、名もなき怪物の魂の叫びが日本を震撼させる。

今回解禁された特報映像では佐藤二朗演じる“名無し”の姿が初めて明らかに。無造作に刈られた頭に、引き攣った顔、おもむろに掲げたその右手にはいったい何が握られているのかー?雑踏の中に現れた異様な姿からは、静かな狂気と圧倒的な恐怖が漂う。さらに映像では、“名無し”の犯行により地獄絵図と化すファミレス、視えない恐怖に逃げ惑う人々、凶器不在の犯行に翻弄される警察組織の姿が捉えられている。白昼のファミレスを襲った無差別大量殺人事件。防犯カメラに残された容疑者の中年男。被害者は誰もが鋭利な刃物のようなモノで切りつけられていたが、映っているはずの凶器の姿だけが目視できない。

凶器不在・推定無罪の犯行に「コイツは幽霊でも妖怪でもない。この男は・・・」と怒りを滲ませる刑事・国枝(佐々木蔵之介)。少年期の“名無し”に出会い、その右手の謎に気付く警察官の照夫(丸山隆平)。“名無し”と幼い頃から行動を共にする花子(MEGUMI)。様々な謎、想い、怒りが交錯するなかで、止まることのない“名無し”の凶行に最後まで息をのむ映像となっている。凶器なき不可解な犯行に、日本が震撼する。

特報映像

佐藤は「自分が5年位前に一人でウジウジ考えてこしらえた物語が、こうやって沢山のスタッフ・キャスト、沢山のプロの手によって形になっていく。本当に毎日充実していて、楽しくワクワクしながらこの一カ月弱過ごすことが出来ました。本当にみんなに感謝ですね」と感謝を述べ、「自分自身で創り上げた役ですが、半ば放心状態です。放心状態にならざるを得ない役でした」と“名無し”というキャラクターについて、経験豊富な佐藤をもってしてもすべてを出し切らねばならない難役であり、挑戦であったことを語った。

幼少の“名無し”を保護し、「山田太郎」と名付ける警察官・照夫を演じた丸山は「『名無し』というタイトルの中で名前を付けるという重要な役どころを任せて頂いてとても光栄でした。僕の俳優人生の中で貴重な体験・経験をさせて頂き本当に現場と作品に感謝です」としみじみと感謝を述べ、佐藤の演じた主人公“名無し”(山田太郎)について「太郎はもしかしたら「あなた」なのかもしれないし、身近に救いを求めている人なのかもしれない。身近にいる人と自分自身に向き合うキッカケをくれる作品じゃないかなと思います」とコメントし、本作が一筋縄ではいかないサイコバイオレンスであることを感じさせる。

MEGUMIは「一日一日がかなり濃厚で、俳優としても大変な修行であり、勉強であり、成長させて頂く機会を頂けたので感謝しています。」と撮影を振り返る。また、佐藤演じる“名無し”について「悲しきモンスターになった人。本人は繊細で優しい人だけれども、特殊な環境、特殊な体質に生まれてきたがゆえに、世の中から拒絶されてしまうという。本当に悲しきモンスター。」と劇中で明かされる“名無し”の壮絶な過去を匂わせるコメントを残した。

佐々木は「佐藤二朗さんが5年近く温めてきた作品だという事で、そんな作品にご指名を受けて出演させて頂けたことは本当に嬉しいです。」と旧知の友情を感じさせる熱いコメント。また“名無し”について「怪物ですね。でもそれは彼の孤独がそうさせた、そうさせてしまったものなのかな…。そんな怪物だと思います。」とコメント。それぞれのキャストから語られる“名無し”の姿。果たして“名無し”とは何者かー?残忍な犯行の裏に隠された壮絶な過去、右手に宿した能力に謎は深まるばかりだ。

『名無し』は2026年5月22日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:城定秀夫
出演:佐藤二朗、丸山隆平、MEGUMI/佐々木蔵之介
配給:キノフィルムズ
©佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ ©2026 映画「名無し」製作委員会