かけがえのない人

レビュー

『かけがえのない人』

ただの”ラブストーリー”ではすまされないラブストーリー

“運命の人”、その言葉がとてもよく合う本作は、ニコラス・スパークスによる同名小説が原作。デビュー作の「きみに読む物語」以来、多くのラブストーリーが映画化され、いずれもヒットしている。本作では、ルイジアナの田舎町を舞台に、アマンダ(ミシェル・モナハン)とドーソン(ジェームズ・マースデン)が奇跡の再会をしたところから、物語が展開される。「物事にはすべて意味がある」という意味深な言葉とともに。

20年前、彼らが10代だった時代と、現代が交互に描かれる。若きアマンダを演じるリアナ・リベラトは10代ながらもテレビや映画への出演は数多くあり、本作ではとてもキュートな役を演じている。同じく若きドーソンを演じるルーク・ブレイシーは「G.I.ジョー バック2リベンジ」などで活躍しており、本作では気持ちを素直に表現できないが一途な青年という難しい役どころを演じている。この若いふたりがなんとも初々しく、切ない。見ているとドキドキしてしまうほど青春を謳歌しており、思わず微笑みながら見守ってしまう。しかし、そんな彼らを邪魔するいわゆる”悪役”の存在がとても強烈なインパクトを残す。切っても切り離せないその悪役は彼らの人生をも変えてしまうのだが、あまりにもつらく、恐ろしい存在で、彼らを助ける手段はないのだろうかと思ってしまうほどだ。

本作には濃いキャラクター以外にも見逃せないポイントがある。それは、自然の美しさ。とても緑が豊かな場所が多く登場するのだが、こんな所にいたら恋もしてしまうだろうというほど美しい。給水塔から街を眺めるシーンは、小さなその街から抜け出せずにもがいているかのような2人の運命を感じる。作品を通して、妙にリアルで、どこかで体験したことがある1シーン・・・だけど現実的にはありえないほどのドラマティックさは、ニコラス・スパークスの作品ならではだとも言える。

(text:編集部)

『かけがえのない人』
(原題:The Best of Me)
2015年8月22日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開
アメリカ/2014年/118分
監督:マイケル・ホフマン
原作:ニコラス・スパークス
出演:ミシェル・モナハン、ジェームズ・マースデン、リアナ・リベラト、ルーク・ブレイシー

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