『ラ・ラ・ランド』レビュー

レビュー

上映5分でスタンディングオベーションをしたくなる

女優になる夢を叶えるために田舎からロサンゼルスへ出てきたミア(エマ・ストーン)は、映画スタジオのカフェで働きながらオーデションを受ける日々が続いていた。ある夜、バーから聞こえるピアノの演奏に心動かされ、ピアニストに声を掛ける。だが、店長の選曲に従わずにクビになったピアニストはミアに無礼な態度をとり無視する。彼の名前はセバスチャン=通称セブ(ライアン・ゴズリング)。彼はいつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。そんな最悪の出会いをした二人はあちこちで出会い、いつしか互いの夢を語り合ううちに惹かれていく。映画を見に行く約束をしたがその日ミアは彼氏とのディナーがあった。ディナーを選んだミアだが退屈な会話に飽きてきたその時、セブが弾いていた曲が流れる。気が付けばミアは映画館へと駆け出していた。互いの夢を応援しあい一緒に暮らし始めた二人は幸せの絶頂にいた。だが、セブが店の資金集めのために始めたバンドが成功したことにより二人はすれ違い始める。夢と仕事と新たな局面を迎えた二人の恋の行方は―。

夢追い人が住む町はNYだけではない。ロサンゼルスもその一つ。映画に夢を託している人が沢山いる。夢を追いかけ続ける男女が出会い恋をし現実とぶつかる。ミュージカル映画でもノーマルな恋愛映画でもない新たなジャンルを生み出した。一度聴いたら鼻歌を歌いたくなる、そんな名曲を上映5分で聴くことができる。カラフルで自由でリズミカルなラ・ラ・ランドの世界に一気に引き込まれる。二人が出会うフリーウエイやグリフィス・パーク内の天文台や丘など様々なロサンゼルスの名所が登場する。この春ロサンゼルスに行きたくなる人が増えるのではないか。誰もがぶつかるであろう恋や仕事、夢と現実の違いをセバスチャンとミアを通して映し出している。ハッピーエンドなのか決めるのは見ている人によって異なるのではないか。スクリーンいっぱいに映し出される綺麗なロサンゼルスの風景と魔法のような作品に思わず涙を流しそうになる。数々の映画で女性だけでなく男性をも虜にしてきたライアン・ゴズリングのジャズピアノとブロードウェイでも数々の人を魅了したエマ・ストーンの歌とダンスを見逃してはならない。

(文/片岡由布子)

映画『ラ・ラ・ランド』は2017年2月24日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国で公開!
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J.K.シモンズ
配給:ギャガ/ポニーキャニオン

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Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

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