『泥棒役者』作品レビュー

レビュー

まさに喜劇!笑いと少しの涙に西田監督×豪華キャストの世界の虜に!

平凡でも幸せな日々を送っていたはじめは可愛くて元気な恋人・美沙と同棲していた。そんな彼には昔泥棒をして少年院に入っていた過去があった。鍵開けの名人だった彼は恋人の誕生日に昔の先輩に脅され盗みに入ることに!忍び込んだ豪邸で次々と別人に間違えられ、正体がばれないように何役も演じることになってしまう。彼は無事に屋敷から抜け出し恋人の元へ帰ることはできるのか?!

泥棒(はじめ)・丸山隆平と絵本作家(前園)・市村正親のコミカルでリズミカルなやり取りが何としても本作の見どころだ。はじめや前園の悲しい過去に泣きそうになるがすぐに笑いが入るため涙と笑いが入り混じってしまう。はじめが泥棒とばれないように嘘を重ね魔のループに陥る。そんな不思議な世界に見ている者もすぐに迷い込んでしまう。まるで、目の前で喜劇がはじまったかのような世界はまさに市村正親ワールド!ミュージカル、舞台でも活躍している市村の圧倒的なセリフ回しに丸山、ユースケ、石橋が巻き込まれ笑いへと変貌する。また、絵本作家(前園)宅の内装も衣装もカラフルで可愛らしく、前園のキャラクターの濃さを表現していて、新たな市村正親を引き出している。

初監督作の映画『小野寺の弟・小野寺の姉』から3年、更にパワーアップした西田征史監督の世界が豪華キャストでスクリーンに帰ってきた。前作にも劇中に登場した絵本とアニメーションが本作にも取り入れられている。“タマとミキ”は愛らしく、実際にあるかのようなどこか懐かしく感じる物語で、本作の重要なキャラクターでもある。エンドロールの最後に西田監督作品のファンにとっては嬉しいサプライズが隠されている。

(text:片岡由布子)

映画『泥棒役者』は2017年11月18日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国で公開!
監督・脚本:西田征史
出演:丸山隆平、市村正親、石橋杏奈、宮川大輔、片桐仁/高畑充希/峯村リエ、ユースケ・サンタマリア
配給:ショウゲート


©2017「泥棒役者」製作委員会

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