『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』作品レビュー

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レビュー

日本への愛が詰まったスタジオ・ライカの最高傑作

独眼の少年クボは折り紙に命を吹き込み、意のままに操るという驚異の才能の持ち主だった。その力で毎日村で大道芸をし、人気を誇っていた。クボは心に傷を覆っている母と二人で暮らし、サムライだった父・ハンゾウは闇の魔力持つ月の帝から殺れたと聞かされていた。そして、祖父こそがクボから片方の目を奪った月の帝だった。闇の姉妹の魔の手に母までも亡くしてしまい、父と母の仇を討つ旅に出た。クボを守ることが使命だというサルと弓の名手のクワガタと出会い彼の旅が始まる―。

米国公開から約1年を経て、こんなにも日本を愛し、日本の文化を美しく描いてくれた海外アニメーションを観ることができたことをうれしく思う。スタジオライカの圧倒的な技術に家族の愛が詰まった物語が加わることで、アニメーションを超えクボやその世界が実際に存在するような感覚になる。次々と繰り出す技術は折り紙のように色んな形に変貌し、三味線の音とともに、色彩の美しさを次々と繰り出す。スタジオライカのCEOにして本作の監督でもあるトラヴィス・ナイトの作品への愛情とこだわりが感じられる。日本人でも気づくことのなかった新たな古き良き日本の美しさを発見することができ、ストップモーション・アニメの技術の限界まで到達した。 

まだ小さいクボが強く生き、父と母の仇をとりに行くそんな小さなサムライを応援したくなる。優しくも厳しくクボを守ってくれるサルとドジだけどクボをいつも笑顔にしてくれるクワガタ。キャラクターにも感情移入でき、好きになってしまう。人形とは思えない豊かな表情と三味線の音楽にハラハラさせられクボの世界に引き込まれていく。

(text:片岡由布子)

映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は2017年11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:トラヴィス・ナイト
声の出演:アート・パーキンソン、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、ルーニー・マーラ、レイフ・ファインズ
配給:ギャガ

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