『勝手にふるえてろ』作品レビュー

レビュー

ラブコメ史上最高にキラキラしてない主人公ヨシカにあなたもイチコロ

絶滅危惧の24歳OL“ヨシカ”は中学の同級生“イチ”に10年間片思い中!脳内でイチとの思い出を召還したり、夜通し絶滅した動物を調べ、アンモナイトの化石を購入する毎日。そんなある日、ヨシカの毎日に同僚の“二”が突如現れ、好きだと熱烈にアピールをしてきた。現実の恋愛に喜ぶヨシカだが、イチへの想いを捨てきれず本能側の人間になることにしたヨシカは中学時代の同級生になりきり同窓会を開くことに。“脳内片思い”と“リアル恋愛”、イチか二か、理想と現実に恋愛に臆病なヨシカが今がむしゃらに動き出す!

最高のコメディエンヌとして、本作で映画初主演を飾ったのはいま最も注目を集めている女優、松岡茉優。圧倒的な存在感と主人公・ヨシカがのり移ったかのような演技力で見るものを一気に松岡ワールドに引き込んでゆくのがとても魅力的だ。そして、ヨシカの“脳内片思い”の相手である魅力的なイチには『君の膵臓を食べたい』で初主演を飾った、いま勢いのあるイケメン俳優、北村匠海。二をロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルとしても活躍する渡辺大和が演じた。また、本作では「黒猫チェルシー」が主題歌「ベイビーユー」を手掛ける。さらに個性あふれんばかりのキャラクターにはお隣さんのオカリナ役に片桐はいり、釣りおじさんに古館寛治など実力派俳優が勢揃いでヨシカの暴走恋愛を見守っているのも見どころだ。

ヨシカの毒舌と二の何とも言えない空気の読めなさのコンビに劇場内は思わず笑ってしまう人が続出し、クスクスと笑い声が聞こえてくるほどだ。ヨシカを心配したり、応援したり、共感したり、キュンキュンしたり、見ている者の心を忙しくさせ、最後はヨシカに背中を押される。原作・綿谷りさ「勝手にふるえてろ」とはまた違う感覚を味わうことができる作品となっている。

【文/片岡由布子】

予告編

作品情報

映画『勝手にふるえてろ』は2017年12月23日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開!
監督・脚本:大九明子
原作:綿矢りさ「勝手にふるえてろ」(文春文庫)
出演:松岡茉優、渡辺大知(黒猫チェルシー)、石橋杏奈、北村匠海(DISH//)、趣里、前野朋哉、池田鉄洋、稲川実代子、栁俊太郎、山野海、梶原ひかり、金井美樹、小林龍二(DISH//)、増田朋弥、後藤ユウミ、原扶貴子、仲田育史、松島庄汰、古舘寛治、片桐はいり
※正式には外字の舘(舎官)となります。WEB上では表現できない文字のため「舘」を使用しています。
配給:ファンム・フィルム
©2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会

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