『ルイの9番目の人生』作品レビュー

レビュー

絵本のように美しく、繊細な心理サスペンスに引き込まれていく

愛らしく賢いルイ・ドラックスの人生はまるで何かに呪われているようだった。何度も死にかけ美しい母・ナタリーを心配させていた。そして、9歳の誕生日に家族でサンフランシスコの海辺へピクニックに出掛けて崖から転落し、一度は死にかけた彼だったが奇跡的に一命をとりとめたものの昏睡状態に陥ってしまう。担当医・パスカルがルイを救おうと手を尽くすが、ナタリーのもとに差出人不明の手紙が届いたり、パスカルは悪夢を見るようになったりと、不可解な出来事がルイを取り巻く人々へ降りかかってゆく。父・ピーターが行方不明なことから警察はピーターが犯人なのかと捜査を続けていたが偶然とは思えない出来事の数々が・・・悪意をもつ誰かの仕業なのか?転落する直前ルイの身に何が起こったのか。9年間で9度死にかけたルイの呪われた人生の真相はいかに―。

結末は途中で想像ついてしまうが、真相があまりにも残酷で衝撃的。悲しく、切ない物語に思わず涙を流してしまい、見終わった後にふと思い出して考えされられる。不思議な世界観で急にファンタジックな要素が出てきたりホラーになったり、一瞬なんだ?どういうことだ?と迷ってしまうが、長く感じることもなく一つ一つの謎が繋がり、スッキリとした気分になれる。主人公のルイ役のエイダン・ロングワースは10歳とは思えないほどミステリアスな演技をしていて、物語の神秘さが更に増す。そして、出演者がとにかく美しい!ナタリーとルイの目が綺麗で吸い込まれる。まさに美男美女のカップルのような親子で思わず釘づけ!

また、アメリカ・サンフランシスコが舞台だが、美しい病院に様々なジャンルを取り込んだ描写がフランス映画のような雰囲気をだしている。そしてこの映画は是非、男性に見ていただきたい(笑)。美しいものにはトゲがあるということなのかもしれないがナタリー(サラ・ガドン)の魅力が詰まっていて女から見ても惚れ惚れする。

【文/片岡由布子】

予告編

作品情報

映画『ルイの9番目の人生』は2018年1月20日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開!
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:ジェイミー・ドーナン、サラ・ガドン、エイダン・ロングワース、アーロン・ポール
配給:松竹
©2015 Drax (Canada) Productions Inc./ Drax Films UK Limited.

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