『スパイ in デンジャー』作品レビュー

レビュー

大人も子どもも楽しめる大興奮の正統派スパイ映画

凄腕スパイのランスは“俺はソロで飛ぶ”をモットーに1人で戦うことを好んでいたが、ある出来事がきっかけで、同じ組織で働く変わり者の発明家ウォルターとチームを組んで活動することになる。しかも、鳩の姿で・・・。2人は最新のテクノロジーで作られたガジェットを駆使して、無事にこの“ミッション”を成功させることができるのか―。そう、これはまさしく正統派スパイ・アクション映画だ。キャラクターこそかわいいし、愛嬌もありユニークだが、『007』や『ミッション:インポッシブル』、『キングスマン』など誰もが知っているスパイ映画のように、ワクワクするガジェットやシーンが次々と登場し、見るものを興奮させる。本作は子どもも安心して楽しむことができるスパイ映画だが、それと同時にこれまでに多くのスパイ映画とともに育った大人も楽しめる細かい描写は魅力のひとつだ。

本作の一番重要な要素と言えるのが豪華ボイスキャスト陣。凄腕スパイのランスをウィル・スミス、発明家ウォルターをトム・ホランドという名前を聞いただけで見たくなる2人が演じている。ウィルが演じるランスはコメディ要素もありつつ、キメるときはキメる、ウィル・スミスそのものとも思える存在。一方でウォルターは、どこか少年のような初々しさを持ちつつもその頭脳を駆使して発明をするまさに若き天才発明家だが、演じるトム・ホランドはその初々しさを声で存分に表現している。スパイダーマンとしてMCUに参加するトム・ホランドだが、アニメーション作品では『2分の1の魔法』、さらに実写映画『ドクター・ドリトル』でも声優として参加しており、本作も声優としての今後の活躍も期待できる一作となっている。

このスタイリッシュなスパイ・アクションを子どもも楽しめる作品として作り上げたのは、これまでに『アイス・エイジ』(02)や『ブルー 初めての空へ』(11)などを手がけたブルースカイ・スタジオ。数々の動物キャラクターを生み出してきたスタジオが、鳩を非常に魅力的かつ人間味あふれるキャラクターに仕上げた。「この映画をパロディにしたくはなかった」というブルーノ監督の言葉通り、この映画はコメディ要素も強いが正統派スパイ映画だ。でも、主人公は鳩。そのミスマッチを自然に見せることができるのがアニメーションの魅力。とてもテンポがよく肩の力を抜いて楽しむことができるので、字幕版、日本語吹き替え版ともに鑑賞するのも配信での公開ならではの楽しみ方のひとつだろう。

【文/編集部】

予告編

作品情報

『スパイ in デンジャー』は2020年7月10日(金)よりディズニープラスで独占公開!
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