『ファミリー・ジャンブル』Q&A

 長編部門(国際コンペティション)
 『ファミリー・ジャンブル』

本作が長編2作目となるマックス・ナルダリ監督と、出演するロベルト・カッルッバによるティーチイン(Q&A)が行われた。本作は今年春に完成し、本国イタリアでも未公開の作品で、本映画祭での上映がワールドプレミアとなった。

監督 今回、世界初上映でこの場所に来れたことを嬉しく思っています。監督とプロデューサーを努めており、我々が心を込めて作った映画をこうしてみなさんにご覧になっていただくことができて非常に嬉しく思っています。本作は自分自身の体験にも基づいています。子供のころに両親が喧嘩しているときに、私自身が冗談で「別れてしまったら」と言ってしまったのですが、その経験に基づいてこの映画を作り上げました。おもしろい映画に作り上げようと思い心がけて作りました。

―監督自身も携帯電話屋さんで出演していましたよね?
監督 プロデューサーも務めていたのでカメオ出演としてチラッと出てみたのですが、非常に難しかったです。俳優のお仕事は俳優に任せたほうがいいと感じました。

―ロベルトさんは本作に出演していかがでしたか?
ロベルト 「(日本語で)こんにちは!」感慨深く感じております。お客様の目に触れるのが今回が初めてです。私は製作スタッフとしても関わっていて、この作品を何回も見たのですが、今回は一緒に観させていただいて、違った楽しみも感じることができました。また、製作中は非常に困難なこともあり、作るのが非常に難しかったのですが、苦労を考えながら見た時にすごくエモーショナルになりましたし、コメディで楽しく仕上がったかなと思っています。

―タイトルの意味は?
監督 英語のタイトル(『My Family Jumble』)のジャンブルは“カオス”や“困惑”という意味で、イタリア語では“絵が曲がっている”という意味もあります。それがカタっと動いて家族がカオスな状態になっている。イタリアだけではなく世界の方々の家族に向けて作ったので、おもしろいと感じていただけてよかったです。

―初めて映画を作るなったきっかけの映画は?
監督 もともとボローニャの大学で映画を勉強しました。笑えるけれど考えさせてくれるようなコメディが大好きなので、自分自身もそれを目指して映画作家になりました。
ロベルト 私は劇中でプレイボーイの役を演じてるのですが、自分自身はプレイボーイではないので難しい役でした。スタッフとしても関わっていましたので、演じる前には3日間ほど休みをもらってキャラクターのことを考えてから、俳優として現場に入りました。主演のマルティーノ役もそうですが、数学の先生役をやっているのが有名な声優の方で、おばあさん役はエレオノラ・ジョルジという有名な女優で彼女のカムバック作品でもあったので、素晴らしい共演者たちや学べる先輩たちもいて楽しい現場でした。

―マルティーノのお父さんが数学の先生役ですか?
監督 数学を先生をやってるのはイタリアの有名な声優ですが、息子も幼いながらもイタリアでキャリアを積んでおり、声優としても活躍している役者で、彼と一緒に仕事をしたいと思ったのが、この作品をやろうと思った理由の一つでもありました。彼があまり育ってしまう前にこの映画をやってしまわなければと思い、待ちたくないというで我々がインディペンデントで撮りました。

―具体的にどこが苦労されましたか?
監督 この作品のアイデアはだいぶ前からありました。2008年に自分が監督した短編に基づいており、当時いろいろな制作会社からアプローチがありましたが、なかなか長編の作品化が進みませんでした。この作品が長編2作目ですが、1作目を撮った後にほかの作品を撮る機会もありましたが、ずっとこの作品をやりたいと思っていて、制作会社を母親と作りました。そうすることで自分が制作したい形で作品にできると思ったのですが、かなりの低予算で24日間の撮影期間でやらなければなりませんでした。奇跡に近いと思えるくらいの要素が重なって最終的に仕上がりましたが、スタッフの情熱と努力が実ったという点でありがたく感じています。

―学校にアメリカとユーロの旗があるのはなぜですか?
監督 舞台の設定がアメリカンスクールだからです。マルティーノの家族はリッチではないんですけど、両親が苦労して彼を通わせています。クラスメイトはそこそこリッチな家族で構成されています。

―最後にメッセージをお願いします。
監督 この場にいることをうれしく思います。この上映は世界で初めてですし、私たちが情熱をもって作った作品ですので、今回の上映でいい運がついてくれて、日本から世界のマーケットに発信できたらと思います。みなさんの歓迎を感謝しています。
ロベルト 「(日本語で)ありがとう!」感謝しています。観客のみなさん自身が楽しんでくださったということは、私たちにとって重要なことです。製作過程で難しい問題もあった作品でしたので、こういう形でみなさんに楽しんでいただけたのは意味があることです。ありがとうございます。

マックス・ナルダリ監督

マックス・ナルダリ監督

ロベルト・カッルッバ

ロベルト・カッルッバ

マックス・ナルダリ監督、ロベルト・カッルッバ

マックス・ナルダリ監督、ロベルト・カッルッバ

(C)Reset Media

(C)Reset Media

PAGETOP
© CINEMA Life!