「誰でも楽しむことができる!SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」

コラム
 誰でも楽しむことができる!SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017

数ある映画祭の中でも今回14回目を迎えるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。長編、短編、アニメとジャンルや地域に限らずに上映し、コンペティション3部門で構成している。また、日本初上映の作品も数多くあり、若手映像クリエイター達の登竜門として多くのクリエイターを生み出している。映画祭は新宿から約25分の埼玉県川口市で開催していて、映画祭期間中はJR川口駅から無料シャトルバスが出ている。映画好きだけでなく、誰でも楽しむことができるアットホームな映画祭。映画上映の他にもイベントが盛り沢山!「CINEMA Life!」スタッフが選ぶSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の3つの見どころをご紹介!

SKIPシティ映画祭初ノミネートの3か国はどんな国?

今回、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭のコンペティション部門に初ノミネートとなる3か国、アルメニア、スロヴァキア、ネパールはいったいどんな国なのか、作品とともにご紹介!

『殺し屋狂騒曲』
拾った携帯にかかってきたのは殺し屋の依頼!?アルメニア発クライム・コメディ。
クラリネット奏者のアリクは、ある事件が元で楽団の資金操りに奔走していた。ある日、拾った携帯にかかってきた電話に従うと、そこには札束と、一丁の拳銃が。さらに謎の美女が話しかけてきた。

長編部門『殺し屋狂騒曲』
©Agat Films & Cie, Seppia, Orange Studio, HK Productions, Artémis Productions and BCOH 2016

アルメニア共和国
欧州にあり、トルコやイラクの近くにある小さな国で公用語はアルメニア語。美人が多い国とも言われている。301年にアルメニア王朝は世界に先駆け初めてキリスト教を国教と定めている。エチミアジンの大聖堂などの世界遺産もあり、観光地には自然や教会が多くある。
『リトル・ハーバー』
愛に飢えた少女と、愛に縛られた少年。悲しみの連鎖の中に映る、微かな希望。
祖母を失い、奔放な母に置き去りにされてしまった10歳のヤルカは、駅で見知らぬ女から双子の赤ん坊を押し付けられる。ヤルカは過保護な親に束縛されている友達の少年と二人きりで双子を育てようとする。

長編部門『リトル・ハーバー』
©Iveta Grófová

スロヴァキア共和国
欧州にあるチェコやポーランド、オーストリアなどに囲まれている内陸地。ブラチスラヴァ旧市街などヨーロッパらしい綺麗な街並みで、お城や教会が数多くある。また、国土の1/3が森林で自然も観光スポットのひとつとなっている。
『ホワイト・サン』
ネパールの山村に暮らす人々の心の機微を通し、内戦が残した傷跡を映し出す。
ネパール人民解放軍の兵士だったチャンドラが、山の頂に住む父の葬儀のため村に戻ってくる。しかし彼は、遺体を川まで運ぶという物理的な困難だけでなく、彼をよく思わない村人との確執にも苦悩していた。

長編部門『ホワイト・サン』
©2016 Aadi Production and Louverture Films.

ネパール
南アジアにある、中国とインドの間にある内陸地。ネパールの国旗は世界で唯一短形ではない。エベレストを筆頭に8000m級の山が8峰もある。世界の屋根と称されている。
映画祭の目玉、オープニング作品

映画祭が主体となり、オープニング作品を製作するプロジェクト。今年で3年目となり若手映像クリエイターの発掘、育成に力を入れている。2015年『鉄の子』、2016年『話す犬を、放す』は劇場上映もしており、本作も公開を予定している。本年は『いたくても いたくても』が昨年の長編部門にノミネートした堀江貴大が監督に選ばれた。

『ANIMAを撃て!』
監督:堀江貴大
出演:服部彩加、小柳友、中村映里子、黒澤はるか、藤堂海/大鶴義丹
彼のビートが教えてくれた、私だけのステップ。魂の躍動が響き出す!
クラッシックバレエカンパニー「BAN」に所属する果穂は、留学支援のための試験に挑むものの、自分が本当に表現したい踊りを見つけられずにいた。果穂は、ホール職員の伊藤がドラム経験者だったことを知り、コンテンポラリーダンスとドラムのセッションで最終試験に臨むことに決める。

オープニング上映『ANIMAを撃て!』
©2017埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ

VR上映で最新テクノロジーを体験!

 今話題となっているVR上映。VR(バーチャルリアリティ)とはVRヘッドセットをつけることにより、3次元空間内に入り込んだような感覚を生じさせる。2016年はVR元年と言われており、映画界にもその影響は広がっている。最新映像テクノロジーを全身で体験できるこの機会をお見逃しなく!

特別企画「Dシネマ―新たなる潮流」
『交際記念日』
©2017 『交際記念日』 プロジェクト


『交際記念日』(監督:窪田崇、主演:武田玲奈)
卒業式間近の教室。忘れ物を取りに来た太一は、教室の隅に人影を見つける…。高校時代の切なく甘酸っぱい青春の日々を描く、日本初”泣けるVR”映画。
『ANIMAを撃て!』VR特別編(監督:堀江貴大)
オープニング作品『ANIMAを撃て!』のコンテンポラリーダンスシーンを、VRカメラで撮影した作品。VRならではの臨場感溢れる迫力のダンス映像をお楽しみください。
『ナイト・フォール』(監督:ジップ・サムハウド)
『二月の森』(監督:マールテン・イサーク・デ・ヒーア)
『リビング・イン・パリ:エッフェル塔を望むシャイヨー劇場にて』
『ポンテイオ』
※VR鑑賞の対象年齢は13歳以上

今回ご紹介した以外にも子供たちが楽しむことができるイベントやバリアフリー上映、ベビーカーのままでも入ることができるママ・シアターなど誰でも映画を楽しむことができる企画ばかり。SKIPシティ映画祭の魅力をこれからもどんどん紹介していくのでお楽しみに!

【文/片岡由布子】

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