能登半島を舞台に思わずコーヒーを飲みたくなってくる映画『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』の完成披露試写会が29日都内にて行われ、永作博美、佐々木希、桜田ひより、保田盛凱清、チアン・ショウチョン監督が出席した。

最果ての海辺で吉田岬(永作博美)は朽ちかけた舟小屋を改装し、焙煎珈琲店「ヨダカ珈琲」の営業を開始する。「ヨダカ珈琲」の向かいに住むのはシングルマザーの山崎絵里子(佐々木希)と二人の子供たち。ある事件をきっかけに、いつしか4人は家族のように支え合って暮らし始める。そんな中、絵里子は岬が最果ての地にやって来た本当の理由を知ることに。

撮影現場の雰囲気を聞かれると、永作は「カットを割らない手法はありがたい」と述べ、佐々木は「ここまで長回しは経験したことがなくて目が泳ぐほど。そんなときに永作さんが魔法の言葉をかけてくれた」と感謝の気持ちを述べた。また、初のシングルマザー役はどうだったかを聞かれると、佐々木は「とても繊細な表現が必要だったけど、永作さんと監督のアドバイスがあってよかった」と再び感謝の言葉を。
桜田と保田盛も「本当の家族みたいだった。休憩時間も遊んでくれた」と言うように、現場の雰囲気の良さを感じることができた。

台湾出身のチアン監督にとって日本のキャスト、スタッフは「期待以上の事をやってくれた。すばらしいスタッフに囲まれて幸せだった」と。キャストについては「永作さんはベテラン。外国人の監督にも真摯に対応してくれて大きなエネルギーになり感謝している。佐々木さんはグッドタイミングで出会えた。これから実力派の女優を目指しているので、ものすごい準備と努力をしていた。素直でひたすらがんばるところが絵里子と重なる」と大絶賛。

映画『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』は2月28日(土)より全国公開。

(c)2015「さいはてにて」製作委員会