小杉陵、糸井恵、デール・クライシャー、奥田誠治、今村哲也

小杉陵、糸井恵、デール・クライシャー、奥田誠治、今村哲也

学生を対象に知的財産権について考える「Summer Cinema Workshop 2016」が8月9日(火)に都内で開催された。

JIMCA(日本国際映画著作権協会)が主催するこのイベントは、「映画の著作物に係る著作権侵害行為の防止や著作権思想の普及を目指す活動の一環」として、映画業界や著作権保護に興味のある大学生・専門学校生を対象に行われるもの。「映画著作権保護思想の普及」を目的とした講演会や、9月に公開される新作映画の試写を行い、試写後には学生が同作の広報文・コピーを作成し、SNSに投稿。奥田誠治(日本テレビ)がアドバイザーとして総評をするなどが行われた。

講演会には、米国大使館よりデール・クライシャー文化・交流担当官、糸井恵広報・文化交流部デジタルメディアコーディネーターの2名が登壇した。

会場に集まった約100名の学生は、クライシャー文化・交流担当官の話を聞き漏らさないよう一心に耳を傾けていた。クライシャー氏は、広報として重要なことは「作り出すよりも、決められたことを正しく伝えること」と話し、車のディーラーを例に挙げ、「売ろうとしている“モノ”の真の価値をどのように伝えるか」が大事なことだと語った。

表現方法という意味では、偉大なジャズプレイヤーを大使として世界中に派遣したことに触れ、必ずしも政府に完全同意しているわけではないミュージシャンらが自らの演奏を通じて「伝えなければいけない真の価値とは何か」を考えさせられることもあるとコメントした。

また、日本とアメリカの文化交流について、2020年までに日本とアメリカの間で交流する学生を倍増させることに向けて相互で取り組んでおり、そのために「Tom the Jelly Beans」という駐日アメリカ大使館独自の“ゆるキャラ”を開発し、学生を中心としたターゲット層にアピールしていることを語った。

最後に「自身が発信しようとしているモノや価値を自分自身が信じることで、お客様の信頼を得られるのではないか」と締めた。

デール・クライシャー

デール・クライシャー

糸井恵

糸井恵