『ソング・オブ・ラホール』 (5)

パキスタンの伝統音楽とニューヨーク・ジャズのコラボが奇跡を起こす『ソング・オブ・ラホール』の劇中に登場する「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」から日本の観客に向けてのメッセージ映像が到着した。

パキスタンの伝統音楽とニューヨーク・ジャズがコラボし、伝統音楽家たちの大胆な挑戦が奇跡をもたらす様子を描いたドキュメンタリーである本作。監督は、本年2度目のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したパキスタン人女性シャルミーン・ウベード=チナーイと、ニューヨーク在住のアンディ・ショーケン。長い歴史と文化を誇るパキスタン・イスラム共和国の街ラホールでは、過激なイスラーム原理主義の影響で音楽文化は衰退。危機感をつのらせた音楽家たちは畑違いのジャズに挑戦する。そんな即興演奏の名人集団「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」の噂を聞きつけた天才トランペット奏者のウィントン・マルサリスの招待で、彼が率いる本場ニューヨークのビッグバンドと共演することになるが―。

9月3日(土)に行われる国内最大級のジャズ・フェスティバル「第15回東京JAZZ」で初の日本公演も決定している「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」から、日本の観客に向けたメッセージ映像が到着した。伝説のトランペット奏者ウィントン・マルサリスに「世界で最も偉大な現代ミュージシャン」と言わしめたメンバー、バーンスリーの名手バーキル・アッバースは「音楽に愛情を持って接してくれている日本の皆さんを愛しています。パキスタンから私たちの愛情を運び、日本でいただいた愛情を持ち帰ります」とメッセージを贈る。「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」が映画を超えて、来日公演を実現する。

『ソング・オブ・ラホール』1

『ソング・オブ・ラホール』2

『ソング・オブ・ラホール』 (1)

『ソング・オブ・ラホール』ポスタービジュアル

映画『ソング・オブ・ラホール』は2016年8月13日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国で順次公開!

監督・製作:シャルミーン・ウベード=チナーイ、アンディ・ショーケン
出演・音楽:サッチャル・ジャズ・アンサンブル、ジャズ・アット・リンカーンセンターwithウィントン・マルサリス
配給:サンリス、ユーロスペース
2015年/アメリカ/82分

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