今回解禁された場面写真

カンヌを騒然とさせた話題作『ネオン・デーモン』の新場面写真が解禁され、また注目のサントラCDのリリースが決定した。

本年度カンヌ国際映画祭を“絶賛”と“非難”の真っ二つに引き裂いた本作。『ドライヴ』(2011)のN.W.レフン監督が最新作で描くのは、究極の美を追い求めるファッション業界の裏側に渦巻く欲望、白昼夢のような幻想的かつ煌びやかな映像。アルマーニ、サンローランなど名だたるブランドが衣装協力し、極上の映像美に輝きを加える。主演のエル・ファニングが自身の心のダークサイドに目覚めていくジェシーを鮮烈に演じており、監督が「クソ最高」と絶賛したキアヌ・リーヴスも見逃せない。

本作は、“セクシーでビッチな美女たち”が繰り広げる壮絶な惨劇が、観るものに衝撃を与えることで話題を呼んでいる。今回解禁された写真でも、その不思議な世界に引き込まれていく。そしてもうひとつ注目なのが、『ドライヴ』以来のレフン監督のパートナーである元レッド・ホット・チリ・ペッパーズのクリフ・マルティネスが担当している音楽。クールなエレクトロニック・ミュージックが、クラブやダイナーなど隋所で冴えわたり、映画の緊張感をより一層引き立てている。

レフン監督は、1978年にNYで創業した「Milan Records」という映画音楽専門の老舗レコード会社のアナログ盤リイシューのキュレイターに2015年に就任、その映画音楽マニアとしての手腕を大いに発揮している。レフン監督は当初、ヒッチコック映画の作曲家バーナード・ハーマンの作品をサンプルとして使っていたが、マルティネスはレフン監督から「こういう音ではなく、雰囲気という意味だ」と説明され、ヒッチコック映画の気品だけを残し、見事に現代的な音楽を創り出すことに成功した。また本作では、レフン監督が「最も個性的な才能に恵まれた女性アーティスト」と称える、2015年にグラミー賞を受賞した覆面のポップスター、シーアの「Waving Goodbye」も使用されている。

主演のエル・ファニングは「クリフは本当に良い仕事をしたわ。作品のレベルを上げる楽曲になっている」と絶賛しており、監督と親交の深いゲームクリエイターの小島秀夫氏は「映画に音を付ける時、普通後からつけるものだが、彼は、脚本の段階から一緒に音がある」と語っている。また、映画の公開に先駆けて2017年1月11日(水)にはワーナーミュージック・ジャパンより待望のサウンドトラックCDが発売される。

『ネオン・デーモン』オリジナル・サウンドトラック

発売日:2017年1月11日(水)
価格:2,400円(税抜)
品番:WPCR-17567
収録曲:
1.ネオン・デーモン
2.マイン/スウィート・テンペスト
3.デーモン・ダンス/ジュリアン・ウィンディング
4.貴方は何?
5.有名になっても忘れないで
6.ゴールド・ペイント・シュート
7.靴を脱いで
8.霊安室のルビー
9.忍び込んだジェシー
10.リアル・ロリータ・ライズ・アゲイン
11.メッセンジャー
12.ランウェイ
13.彼女を採寸
14.サワー・ミルクを頼んだのは誰
15.貴方が太ったなんて言わない
16.貴方が目覚めて神に感謝(リミックス)
17.キンキー
18.ルビー、仕事を中断
19.リップスティック・ドローイング
20.何かが部屋に
21.パーティへ
22.彼女を追い出せ
23.ウェイヴィング・グッバイ/シーア

『ネオン・デーモン』オリジナル・サウンドトラック

映画『ネオン・デーモン』は2017年1月13日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国で公開!
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:エル・ファニング、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー、キアヌ・リーヴス
配給:ギャガ
© 2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch