菅原大吉、荒木宏文、青木玄徳、山田裕貴、副島淳、元木隆史監督

金x暴力x欲望を鋭くえぐる裏金融シリーズ最新作『闇金ドッグス5』の初日舞台挨拶が1月14日(土)にシネマート新宿で行われ、青木玄徳、山田裕貴、荒木宏文、菅原大吉、副島淳、元木隆史監督が登壇した。

青木は会場に入る際、かなり緊張していた様子で「しどろもどろになっちゃったらどうしたらいいですかね・・・と菅原さんに相談していた。困ったときは副島さんに身長いくつなのか聞こうと思って(笑)」と笑いを誘うと、副島は「まあ、身長は195センチですね。で、この自慢のアフロヘアーを入れたら2メートル10センチになるという」と答えると、山田が「ダルビッシュより大きいですね!」とツッコミを入れ、会場を笑わせた。

今回はヘビーな話と全員声を合わせた。本作に臨むにあたっての感想を問われた青木は「どれだけ今日この日を迎えるのをドキドキしたか。内容も強烈でしたし、5作目というプレッシャーもありましたし。それでもたくさんの人に観ていただけて僕は感謝感激です。それに尽きます」と感謝の気持ちを表した。元木監督について青木は「すごく接しやすいですし、現場を明るくしてくれる。一緒にお仕事していてやりやすかった」と話すと元木監督は「本当ですか?初めて聞きましたよ?」と驚いた様子を見せた。本作で覚悟を決めたシーンを「菅原さんを水に入れるシーン。内容で言うとすごいタイミングでこういう風になるな・・・」とコメントすると菅原は「もうこの3人見ると怖いもんね。また今日も何かされるんじゃないかって(笑)」と返した。

役作りについて荒木は「実は台本読むときには役を教えてもらっていたので、その視点で読んでいたからか五条が悪い人だと思ってなかった」と明かし「法を知っている人にお手伝いしてもらって少しでもお金を頂けるようにするビジネスって考えると、俺別に悪い人じゃないじゃん。という感覚で映画を撮っていた。悪ぶれることなく五条としての正義を貫き通してできた」と語った。

撮影中のシーンについて元木監督は「撮っているところはみんな必死なので。何かこう楽しめたとか、思い苦しいというよりは、みなさんキャスト陣も結構必死に喰らいついてきて。それこそ菅原さんが沈められるところも、撮る!という感じでした」と語る。青木は「カメラマンさんが『ひどいの撮れたよ~いい意味でひどいの撮れたよ~』って言っていて」と返し、元木監督は「編集していて、見るのがしんどい。今回、舞台挨拶でみなさんがシーンとして頂いて。いい意味でありがたい。ちゃんと観ていただけたな」と安堵の表情を浮かべた。

女性債務者から絶大の信頼を得ているラストファイナンスの須藤司(青木玄徳)の元に、妻が借金をして逃げたという連絡が入る。そこであてがわれた新規の客・沼岸光夫(菅原大吉)は理不尽な理由で解雇され困っているところにNPO法人で貧困ビジネスを営む五条礼(荒木宏文)が現れ、申請が通った生活保護費を不正に搾取される。主演は『猫忍』『くわらんか!』『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る』など多数の出演作の公開が控える新星・青木玄徳。共演は、最新作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が公開中の山田裕貴。さらに菅原大吉、荒木宏文ら実力派俳優が集結。

【取材・写真・文/蔭山勝也】

青木玄徳

山田裕貴


映画『闇金ドッグス5』は2017年1月14日(土)よりシネマート新宿ほか順次公開!
監督:元木隆史
出演:青木玄徳、菅原大吉、美谷和枝、牧野ステテコ、蒲生純一、副島淳/荒木宏文、山田裕貴
配給:AMGエンタテインメント
(C)2016「闇金ドッグス4&5」製作委員会