中井貴一&佐々木蔵之介

中井貴一×佐々木蔵之介W主演の大人のための極上コメディ『嘘八百』が2018年に公開されることが決定した。

『百円の恋』で日本映画界に新風を吹かせた監督・武正晴×脚本・足立紳のタッグに、NHK連続テレビ小説などの脚本でも知られる今井雅子が加わり、オリジナル脚本で描く本作。主演を務めるのは、中井貴一と佐々木蔵之介という今や日本映画界を牽引する存在として欠かせない2人。6月に公開される『花戦さ』にも2人は出演しているが、本格的な共演は今回が初となる。大人に向けた極上のコメディである本作は、大阪・堺が舞台。骨董の世界に身を置きながらも、冴えない仕事をしている関東から来た古物商の則夫(中井)と関西で暮らす陶芸家の佐輔(佐々木)。2人の前に現れたのは“幻の利休の茶器”だった?!一攫千金を狙って、家族や大御所鑑定士、文化庁をも巻き込んだ壮大な狐と狸の化かし合いが始まる―。

中井貴一(古物商・則夫役)コメント

助監督からたたき上げで映画を撮ってこられた武さんは、人間描写に長けている監督だと感じていたので、今回お話をいただき是非お引き受けしたいと思いました。私が演じるのは古物商の役なので、古美術関連の書籍を読んだりしています。良い意味でも悪い意味でもロマンに包まれた商売だと感じているので、演じるのがとても楽しみです。監督や佐々木さんと共に、楽しさの中に人間の本質が浮き彫りにされていくような、そんな作品にしていけたらいいなと思っています。

佐々木蔵之介(陶芸家・佐輔役)コメント

大阪人の「おまえ、ホンマか?!嘘つけぇ!」は完全に褒め言葉です。「浪華の八百八橋」と言いますが、200橋くらいです。大阪では大きく盛った方が勝ちです。結果、オモロかったら良いんです。大阪の堺を舞台に、武監督と中井さんと利休さんと嘘っぱち×100倍の映画、お楽しみに!

武正晴監督 コメント

今回、『百円の恋』を観てくれたプロデューサーから、オリジナル脚本で関西を舞台にした作品を撮ってみないかというお話をいただき、是非やらせていただきたいとお引き受けしました。作るにあたって、バカバカしいところもありながらホロッとくるような非常に難しいジャンルの「喜劇」に挑戦したいと考えていたので、そこには素晴らしい俳優さんが必要でした。ストーリーを考えていく中で、関東から来る男と関西の男の話にしようとイメージが固まった頃には、中井さんと佐々木さんしかいないと感じ、オファーさせていただきました。これまで撮影などで大阪を度々訪れていますが、今回メインで舞台となる堺市は大阪の一部でありながら、歴史のある町でもあり、特有の気風や文化も根付いている素晴らしい土地だと感じています。撮影にあたっても皆さんとても協力的で有難いです。個人的に、子供の頃に見ていた堺を舞台にしたNHK大河ドラマ「黄金の日日」が大好きだったこともあり、そこにも千利休がでてきますが、今回は堺で“利休”の幻の茶器を巡る話を撮れるのは嬉しいですね。『嘘八百』は、昨今「嘘」という言葉がネガティブで殺伐としたイメージに受け取られる世の中になってしまっていますが、先人たちの作ってくれたこの「嘘八百」という言葉は、「嘘」の中にも楽しさやおおらかさがあるものだったと思っています。僕は映画作りも「嘘八百」だと思っていますし、その「嘘八百」は楽しいものであって、自分の映画作りの根本はそこにあると考えています。観てくれた人たちが、映画の中に出てくる嘘をそんな風に受け止めて、「嘘八百だったけど、なんて楽しい世の中なんだ!」と感じてくれる作品にできたらいいなと思います。

本作は、2月に大阪・堺市を中心に撮影が行われ、公開は2018年を予定している。

骨董の世界に身を置きながらも、冴えない仕事をしている古物商の則夫(中井貴一)と陶芸家の佐輔(佐々木蔵之介)。偶然出会ったふたりの前に現れたのは、“幻の利休の茶器”だった?!一発逆転を狙って、家族や大御所鑑定士、文化庁をも巻き込み、壮大な狐と狸の化かし合いが始まる―。

中井貴一

佐々木蔵之介

映画『嘘八百』は2018年に全国で公開!
配給:ギャガ