本年度アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』が作品賞受賞を祝して急きょ公開日を繰り上げ、3月31日（金）より全国で公開されることが決定した。

本作は、マイアミを舞台に、自分の居場所とアイデンティティを探すある少年の成長を［少年期］［ティーンエージャー期］［大人になるまで］と3つの時代構成で描く。ドラッグ、いじめ、虐待、父親の不在など、たくさんの傷を負いながらも、強く生きる主人公の姿が魅力的な作品。エグゼクティブプロデューサーをブラッド・ピットが務め、麻薬常習者の母親を『007』シリーズのナオミ・ハリス、主人公の少年の面倒を見る麻薬ディーラーを人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のマハーシャラ・アリが演じる。

第89回アカデミー賞で作品賞、脚本賞、助演男優賞の3部門受賞を果たした本作。4月28日（金）の公開を予定したが「少しでも早く劇場で鑑賞したい」という声が高まっており、急きょ約1か月前倒しの3月31日（金）より公開されることになった。本作は、当時まだ誰もその存在を認識していなかった無名の監督による作品で、 2016年のテルライド映画祭での上映を皮切りに、圧倒的な支持を得て北米で大ヒットを記録。主なオスカー前哨戦では、最も多くの“作品賞”を受賞した（329部門ノミネート・158部門受賞）。さらにアカデミー賞の歴史の中でLGBTをテーマにした作品として初めて作品賞を受賞した作品としても話題となっている。