本年度アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』が、4月28日(金)より全国で公開される。

本作は、マイアミを舞台に、自分の居場所とアイデンティティを探すある少年の成長を[少年期][ティーンエージャー期][大人になるまで]と3つの時代構成で描く。ドラッグ、いじめ、虐待、父親の不在など、たくさんの傷を負いながらも、強く生きる主人公の姿が魅力的な作品。エグゼクティブプロデューサーをブラッド・ピットが務め、麻薬常習者の母親を『007』シリーズのナオミ・ハリス、主人公の少年の面倒を見る麻薬ディーラーを人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のマハーシャラ・アリが演じる。

第89回アカデミー賞で作品賞、脚本賞、助演男優賞の3部門受賞を果たした本作。作品賞発表時には誤って『ラ・ラ・ランド』が読み上げられ、後に訂正されるなどのハプニングがあったものの、初ノミネートにして初受賞のバリー・ジェンキンス監督は熱のこもったスピーチを残した。

バリー・ジェンキンス監督 作品賞受賞スピーチ

この映画を完成させることは不可能だと思っていました。でもここいる全員が“決してそんなことはない”と必死で励ましてくれました。そして僕に力を貸してくれた皆さんありがとうございました。選んでくれたすべての人に感謝しています。これは夢でない。これが現実なんです。なんてことでしょう!

バリー・ジェンキンス監督 脚本賞受賞スピーチ

A24、プランB、キャスト、作品に関わった全ての人に感謝しています。プロセスより、結果が大事だということは常々を話しているけれど、今回の結果に本当に満足しています。

タレル・アルビン・マクレイニー 脚本賞受賞スピーチ

私も監督の言葉に同感です。母親から、苦労があってもめげずに頑張れば成功すると訓えられてきました。この賞は、有色人種のすべての人にささげたいと思います。

マハーシャラ・アリ助演男優賞 受賞スピーチ

多くの恩人に巡り合いました。“お前が中心ではない。物語やキャラクターに奉仕しろ”といわれたのですが、このような機会を頂けて本当に感謝してます。キャスト、スタッフ素晴らしいチームでした。キャスト皆からインスピレーションを受けました。アカデミーに感謝し、妻に感謝しています。4日間前に娘が生まれたんですが、その間もずっとサポートしてくれていました。ありがとう。

映画『ムーンライト』は2017年4月28日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国で公開!
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
出演:トレバンテ・ローズ、アッシュトン・サンダース、アレックス・ヒバート、マハーシャラ・アリ、ナオミ・ハリス、アンドレ・ホーランド
配給:ファントム・フィルム
© 2016 A24 Distribution, LLC