日本発SFアクションの金字塔を実写映画化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』をイメージした謎の顔面ハッキングティザー映像が解禁された。

世界でただ一人、脳以外は全身義体の世界最強の少佐率いるエリート捜査組織公安9課。ハンカ・ロボティックスの推し進めるサイバー・テクノロジーを狙うサイバーテロ組織と対峙するが、捜査を進めるうちに、事件は少佐の脳にわずかに残された過去の記憶へとつながり、彼女の存在を揺るがす衝撃の展開へと発展する―。少佐役を『アベンジャーズ』シリーズでナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ役を演じるスカーレット・ヨハンソン、さらにビートたけし、ジュリエット・ビノシュらが共演する。

今回解禁された映像は、最先端プロジェクションマッピング技術を駆使して“ある有名人の顔面をハック”したティザー映像。電脳化、全身義体などが日常化している近未来を舞台に、パソコンの機能を備えた脳と機械の身体を持つ自分の自分たらしめる魂(=映画版、アニメ版では“ゴースト”と表現)はどこにあるのかというテーマも含まれる本作。フェイシャルマッピングは、海外ではデジタルメイクアップと呼ばれることがあり、<化粧>という行為自体が、人の思考世界“ゴースト”と深い関係性を持っていることから、最先端のテクノロジーを駆使する映像クリエイティブカンパニー“P.I.C.S.”とのプロジェクトが実現した。映画業界とのコラボーレーションは初の試みとなる。

今回のプロジェクトでは、“P.I.C.S.”がハッカーとなり、ある有名人の顔面をハックしている。映像では、その有名人の顔が様々なものにハッキングされる様子が映し出されている。メイクアップアーティストとしてクリエイティブのキャリアをスタートした、本件のアートディレクターを担当するクワハラヒロト氏は、本作と今回のプロジェクトの関連性について「“デジタルメイクアップ”というのは、すなわち“義体化”と例えることができると思います。ゴーストとは何か、個とは何か、という攻殻機動隊の本質的な問いは、“顔とは何か”と言い換えることもできるのです。“個、存在。それは、曖昧な記憶の集合体である”という攻殻機動隊の概念は、私のクリエイターとしての発想にも大きな影響を与えています。」と明かしている。

さらに「最初のFacial Hacking製作時に私がテーマとしていたことは、日本の美意識、文化、哲学を核とし、作品を世界に発信しようということでした。これはテクノロジーだけでなく、日本古来の化粧文化や哲学と、現在日本のサブカルチャー、漫画、ジャパニメーションとの融合ということも含まれていました。このようなルーツを持つFacial Hacking が今回、映画『ゴースト イン ザ シェル』に関わらせていただけるということに、深い感慨を覚えます」とコメント。

また、フェイシャルハッキングシステムのクリエイターであるPaul Lacroix氏は「これまで、私たちは強烈なビジュアルイメージを世に出す、という点では成功していましたが、同時にその中にストーリーを織り交ぜて伝えるということを次のフェーズの課題としていました。今回のFacial Hacking Project では、『ゴースト・イン・ザ・シェル』の世界観、ストーリーを踏襲し、その世界の一部となる、ということに最大の楽しみがありました。これを見てくださった人々に、映画の壮大なストーリーがエンターテイニングに伝わることを願います」と本プロジェクトへの期待を明かしている。果たして、顔面をハックされた“ある有名人”とは一体誰なのか?その正体は、3月末の行われる本作のイベントでお披露目される予定。

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は2017年4月7日(金)より全国で公開!
監督:ルパート・サンダース
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・ピット、ピルー・アスベック、チン・ハン/ジュリエット・ビノシュ
配給:東和ピクチャーズ
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