マフィア梶田、なぎら健壱

ベン・アフレック監督・脚本・主演『夜に生きる』の公開を記念したイベントが5月2日(火)に都内で行われ、なぎら健壱とマフィア梶田が登壇した。

禁酒法時代のボストンが舞台の本作の公開を記念した今回のイベントには、フォークギターと酒をこよなく愛する男・なぎら健壱とフリーライターやラジオパーソナリティ、イベントMC、さらに声優とマルチに活躍するマフィア梶田が登壇し、劇中に登場する裏社会で成り上がる男の美学などを独自の見解で解説した。

バーボンと焼酎が用意されたテーブルについたなぎらと梶田。「トンプソンM1928ですよね」など最初から2人ならではの濃いトークが展開された本イベント。なぎらは、本作の見どころとして「時代考証がされた衣装」を挙げ、梶田も「クールですよね」と同意するなど会場を埋め尽くした“クライムムービーファン”も納得のイベントとなった。

本作がこれまでのマフィア映画と違うところとして、梶田は「主人公がマフィアに染まろうとしないところ」を挙げ「現実でも完全なる悪人や善人がいないように灰色なんです」と監督と主演を務めたベン・アフレックの気持ちを汲んだ感想を語った。また、なぎらは「原作がジェイムズ・カルロス・ブレイクかと思った」と「荒ぶる血」や「無頼の掟」などの作家を挙げ、類似点などを語った。

芸名の“マフィア”は先輩のライターがつけたという梶田は「(そのような職の人は)職務質問を受けたらどうするんですかね?」と疑問を投げかけたが、梶田自身は「年に7~8回は(職務質問を)受けます」と明かし、なぎらも「私でも年に2~3回はありますよ」と答え、場内は笑いに包まれた。

さらに劇中に出てくる主要な3人の女性を演じるシエナ・ミラー、エル・ファニング、ゾーイ・サルダナについて「恋愛シミュレーションゲームかなってくらいキャラが分かれている」と解説する梶田だが“一番惹かれたのは?”という質問には「手を出したらやけどする」と語り、なぎらも「みんな恋愛の対象にはなるけど危ない」と劇中で見せる迫真の演技に恐れおののいている様子を見せた。

最後に本作のタイトル『夜に生きる』にちなんだ座右の銘として、なぎらは「楽しくやろうじゃないかということで、毎日が天国」と答え、梶田は「エンターテインメントに生きる」を挙げて「好きなことを仕事にできているので、本作の主人公が無法に生きるを信条にしていて、ある意味共感できる部分がある。主人公の生きざまを見てほしい」と本作をアピールした。

本作は、復讐と野心と裏切り、そして悲しくも切ない愛。激動の時代を生き抜こうとするギャングたちの生きざまを描いた犯罪ドラマ。「ミスティック・リバー」「シャッター・アイランド」のデニス・ルヘインによる傑作ノワール小説をもとにベン・アフレックが監督・脚本・主演を務める。ベンにとって『アルゴ』以来5年ぶりとなる監督・主演作品。また、デニス・ルへインの原作は、長編初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007)以来二度目となる。

なぎら健壱

マフィア梶田


映画『夜に生きる』は2017年5月20日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかに全国で公開!
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、エル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ、シエナ・ミラー、ゾーイ・サルダナ、クリス・クーパー
配給:ワーナー・ブラザース映画
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