北野武監督最新作『アウトレイジ 最終章』が第74回ヴェネツィア国際映画祭のクロージング作品としてワールドプレミア上映されることが決定した。

北野武監督が手掛けた、裏社会の男たちの抗争を描いた究極のバイオレンス・エンターテインメント『アウトレイジ』シリーズが、前作から5年の月日を経て最終章を迎える。前作に引き続き「大友組」元組長・大友役をビートたけし、関西最大の組織「花菱会」幹部・西野役を西田敏行が演じるほか塩見三省、名高達男、光石研、中村育二、松重豊、白竜らが出演。《関東の山王会 vs関西の花菱会》の巨大抗争後、大友は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長の下にいた。そこに韓国出張中の「花菱会」花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、《韓国「フィクサー」vs関西「花菱会」》一触即発の様相を呈する中、「花菱会」では内紛が勃発。さらに大友が日本に戻ってくる。

今回、本作が8月30日よりイタリアにて開催される第74回ヴェネツィア国際映画祭のクロージング作品としてワールドプレミア上映されることが決定した。本作は、会期の最終日である9月9日(土)授賞式後に映画祭の締めくくりとして上映される。北野監督とヴェネツィア国際映画祭の関わりは深く、これまでに第54回ヴェネツィア国際映画祭(1997)にて『HANA-BI』が最高賞である金獅子賞、第60回ヴェネツィア国際映画祭(2003)にて『座頭市』が監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。

『アウトレイジ』シリーズとしては、第1作目『アウトレイジ』が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門(2010)にて上映、第2作目『アウトレイジ ビヨンド』が第69回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門(2012)にて上映されており、3部作全てが世界三大映画祭にて上映される快挙となる。また、北野武監督の公式上映への参加が決定している。

北野武監督 コメント

映画祭のクロージング作品として『アウトレイジ』シリーズの最終章とはまさにぴったり、願ったり叶ったりだね。いつものことながら観客の反応が楽しみだな。

森昌行プロデューサー コメント

招待作品の中でもオープニング作品と並ぶクロージング作品という格別な扱いをして頂いたことを素直に喜んでおります。今回の招待は改めて北野作品の海外での人気を象徴するものと受け止めております。

映画『アウトレイジ 最終章』は2017年10月7日(土)より全国で公開!
監督・脚本・編集:北野武
出演:ビートたけし、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、原田泰造、池内博之、津田寛治、金田時男、中村育二、岸部一徳
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
©2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会