いま静かに動き始める容赦ない愛と宿命の物語『ユリゴコロ』が人気漫画家・亜月亮によってコミカライズされることが決定した。

ある家族、余命わずかな父の書斎で見つかった一冊の日記。そこに綴られていたのは、ある殺人者の手記。これは事実か、創作か。いったい誰が、何の為に書いたのか。ショッキングなミステリーを入り口に置きながら、物語は一転、壮絶な愛の物語へ辿り着く。美紗子は悲しみの連鎖の果てに何を願うのか?2012年に大藪春彦賞受賞や本屋大賞ノミネートをはたした沼田まほかる原作を、『君に届け』(2010)『近キョリ恋愛』(2014)などを手がけた熊澤尚人監督が映画化。主演は、5年ぶりの主演作となる吉高由里子。人間誰もが持っている“心の拠り所”、それが生まれながらに“人間の死”であった女・美紗子を演じる。

今回、本作が人気漫画家の亜月亮によってコミカライズされることが決定した。「Wピンチ!!」「無重力少年」「都市伝説」などを手がけている亜月亮は1993年少女漫画雑誌「りぼん」にてデビューして以来、漫画家歴24年のキャリアの中で、コミカライズは三条陸原作の「マーガレット」連載作品「ラビダビスター!」に続いて2作目。

また、併せて書影ビジュアルが解禁された。上巻は映画では松坂桃李が演じている亮介が、下巻は吉高由里子が演じる美紗子が、それぞれ表紙に描かれている。亜月亮は今回のコミカライズ著者を担当するにあたり「自分の好きなジャンルだからか、原作小説を読みながら自然にエピソードごとの情景や登場人物のイメージが次々と浮かんできて、楽しいお仕事でした。小説の読者の皆さんのイメージとずれてなければいいのですが・・・。原作小説のエピソードを全て描くと漫画としては長くなりすぎる気がしたので、少し登場人物を削ってギュッ!と内容を圧縮させていただきました。代わりに主要人物の心情等はなるべく原作の流れに忠実に描くよう心がけたつもりです」とコメントしている。

上下巻二部作ともに8月22日(火)より発売。さらに原作小説「ユリゴコロ」の売り上げは映画化発表後から急増し、累計部数は32万部を突破している。

コミック(上)

コミック(下)

映画『ユリゴコロ』は2017年9月23日(土)より全国で公開!
脚本・監督:熊澤尚人
原作:沼田まほかる「ユリゴコロ」(双葉文庫)
出演:吉高由里子、松坂桃李/松山ケンイチ、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶/木村多江
配給:東映/日活
©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会