歴史の暗闇に真正面から向き合った傑作サスペンス『ありふれた悪事』が12月9日(土)より公開されることが決定した。

本作は、フィクションながら、韓国民主化直前、軍事独裁時代末期の暗い歴史を真正面から描き、モスクワ国際映画祭で主演男優賞と最優秀アジア映画賞を受賞するなど国内外で高い評価を獲得した。主演男優賞を受賞したソン・ヒョンジュは、本作では家族のためにと陰謀に巻き込まれていく平凡な刑事を演じ、国境を超え高い共感を得た。また、陰謀の黒幕となる国家安全企画部長を演じるのは人気俳優チャン・ヒョク。他にもキム・サンホ、ラ・ミラン、チョン・マンシクといった演技派の俳優陣が脇を固める。普通の人が普通に生きられなかった時代、そこかしこにありふれていたであろう悪意と悲劇が胸を締め付け、それに立ち向かおうとした人々の熱い思いが涙を誘う傑作サスペンスが誕生した。

少々荒っぽいが、正義感の強い平凡な刑事カン・ソンジン(ソン・ヒョンジュ)。足の不自由な息子のことや、内職して家計を支えている妻のこと。気がかりなことは山ほどあるし、楽しみといえば近所に住む大親友の記者ジェジン(キム・サンホ)と酒を酌み交わす事くらい。それでも日々幸せに暮らしていた。しかしそんなある日、ソンジンは大統領直属の情報機関である国家安全企画部の室長ギュナム(チャン・ヒョク)に呼び出され、別件で逮捕した男が国民を恐怖に陥れている連続殺人事件の犯人であると告げられる。極秘資料を提供され裏付け捜査への協力を命じられると、一旦はギュナムの話を信じたソンジンだったが、捜査を進めれば進めるほど男が犯人ではないことに気付く。連続殺人犯逮捕のニュースは国民の目を欺くためにギュナムが仕掛けた完全な捏造だったのだ。多額の報酬、そして息子への治療への援助と引き換えに、ソンジンに捏造捜査の続行を命じるギュナム。一方、捜査に疑いの目を向けるジェジンは、国家安全企画部の陰謀を暴くべく、妨害を受けながらも取材を続けるのだが―。

映画『ありふれた悪事』は2017年12月9日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開!
監督:キム・ボンハン
出演:ソン・ヒョンジュ、チャン・ヒョク、キム・サンホ、ラ・ミラン、チョン・マンシク、オ・ヨンア、チ・スンヒョン、チョ・ダルファン
配給:クロックワークス
©2016 TRINITY ENTERTAINMENT CO., LTD. All Rights Reserved