クリストファー・ノーラン監督、岩田剛典

『ダンケルク』の来日記者会見が8月24日(木)に都内で行われ、クリストファー・ノーラン監督とファン代表として岩田剛典が登壇した。

『インセプション』以来7年ぶり、4度目の来日となったクリストファー・ノーラン監督。今回の記者会見には、ノーラン監督について「頭の中を覗いてみたい人ナンバーワン」とその才能を称賛しているEXILE/三代目J Soul Brothersの岩田剛典が登壇し、ノーラン監督と念願の対面を果たした。

「日本は一番好きな国の一つです。新作をお見せすることができてワクワクしている」と笑顔を見せたノーラン監督。記者からの“史実に基づいている”という質問に「史実に基づく映画を作るのは初めてなので徹底的にリサーチをしました。最初にダンケルクにいた方の証言、実体験を調べていきました」と明かし、さらに「(ダンケルクの作戦において現場にいた)存命されている方も紹介していただき、お話を聞くことが出来た」と本作がリアリティを追及していることを語った。また、戦争映画ではあるが残虐なシーンはないという指摘については「ほかの戦争の話とは性質が違う」と明かし「戦争の話ではなく撤退作戦なので、目をそむけたくなるものではなく、釘付けになる。ほかの戦争映画にある緊張感とは違うもの」と語った。

また、オリジナル脚本で大成功をおさめ続けているノーラン監督にとって、スピルバーグ監督やジョージ・ルーカス監督の影響については「確かに受けています。『スター・ウォーズ』を7歳の時に観たことは、後々映画を撮ることになる一人の人物として決定的な出来事でした」と明かした。さらにスピルバーグ監督からは「『プライベート・ライアン』の35㎜フィルムを貸してくださり、非常に参考になりました。今観ても名作だと思う」と称賛した。

ここで、本作を鑑賞して「最初の10分から本当に圧巻。これこそ絶対に劇場で観ていただきたい作品」と大絶賛していた岩田が登壇。ノーラン監督と初対面を果たすと「感激です!」と興奮気味に挨拶。本作については「戦場にいるかのような疑似体験をさせてもらえる映画。最後には・・・あ、ネタバレになりそう、危ない危ない!」と興奮のあまり語りすぎてしまいそうになる場面もあった。さらにノーラン監督が“頭の中を覗いてみたい人ナンバーワン”という岩田は「才能がうらやましい」と語り、ノーラン監督は「監督業のおもしろいところは、やり遂げたいことをやるのに才能がある人々を集めればいい。彼らの意見や視点を束ねるのが仕事」と自身の考えを明かし「意気揚々と撮影に取り組み、終われば編集がやってくる。さらに効果音や音楽をつなぎ合わせてより良い作品にするにはどうしたらいいかを考える。非常に充実感がある」と笑顔で語った。

さらにノーラン監督から岩田に本作『ダンケルク』のサイン入り完全脚本がプレゼントされると、岩田は「めちゃくちゃ嬉しい!童心に帰りました」と終始笑顔で会見は終了した。

これまでの戦争映画を超えた本作で描かれるのは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”の物語。容赦なく敵勢が迫るなか、浜辺に追いつめられた若き兵士を案内人に陸海空の3視点で描かれるストーリーが同時に進行する。時間描写において他と一線を画すノーラン監督ならではの緊迫のサスペンスが、IMAXカメラによる迫力の映像で映し出される。1940年5月、フランス北端の町・ダンケルクに追いつめられた英仏40万の若き兵士たち。ドイツ敵軍の攻撃が迫る中、ドーバー海峡に浮かぶすべての船を総動員した史上最大の救出作戦が決行される。

【取材・写真・文/編集部】

クリストファー・ノーラン監督、岩田剛典

クリストファー・ノーラン監督

岩田剛典

クリストファー・ノーラン監督、岩田剛典

クリストファー・ノーラン監督、岩田剛典


映画『ダンケルク』は2017年9月9日(土)より全国で公開!
監督:クリストファー・ノーラン
出演:トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、ハリー・スタイルズ、フィオン・ホワイトヘッド
配給:ワーナー・ブラザース映画
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