中国の国産アニメとして歴代1位の興行収入を記録した『西遊記之大聖帰来(原題)』が『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』の邦題で2018年1月13日(土)より全国で公開されることが決定した。

本作は中国で古くから愛され、日本人にもなじみの深い「西遊記」を新たなスタイルで描いたアニメーション映画。舞台は妖怪の存在に脅かされている長安の町。孤児の少年リュウアーと長年の封印が解け自由の身となるも、力を失い自信喪失した孫悟空が、子供を連れ去る妖怪に立ち向かう姿を描くアクションアドベンチャー。日本語吹替制作監修を務めるのは宮崎吾朗。かつて誰も見たことがない「西遊記」の幕が今開く。本作は、東京アニメアワードフェスティバル2016コンペティション部門で長編アニメーション優秀賞を受賞している。

本作の監督を務めるのは、初監督となる田暁鵬(ティエン・シャオポン)。23年に及ぶアニメ制作の経験を有するものの長編監督の経験はなく、初長編監督作品である本作が中国全土で大ヒットを記録した。そしてそんな監督から日本語吹替制作監修を直々に託されたのが、『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』などのスタジオジブリ作品を手掛け、『山賊の娘ローニャ』で国際エミー賞のアニメーション部門の最優秀賞を受賞した宮崎吾朗。中国の新星と日本が世界に誇るアニメの才能との夢のタッグが実現した。

田暁鵬監督 コメント

中国の「西遊記」のファンは、長く赤いマントを首に巻き裾をたなびかせている悟空の姿を愛しています。この紅の布が日中両国の映画ファンの心をつなぐような絆になることを願っています。文化を結び、情感を結び、国境を越えて、アニメを愛する心を結びますように。

宮崎吾朗 コメント

生まれて初めて観た中国の3DCGアニメーション映画、『西遊記之大聖帰来』。それは、驚くほど面白かった。僕は目からウロコが何枚も落ちた。見慣れた日本や米国のCGアニメーションとは一味違うキャラクターのデザインや独特な色彩、カンフーのようなアクション等々。僕は画面からあふれてくる、「アニメーション映画をつくりたい!」という作り手の熱気に圧倒された。この日本語吹替版が、原語版の魅力を損ねず、日本の観客への橋渡しとなりますように。今はそれを願うばかり。この場をお借りして、日本語吹替版に力を貸して下さった皆さんに感謝を。そして、僕に大事な作品の吹替を任せてくれた、無口で熱い男、田監督に感謝です。

伝説のヒーロー・孫悟空が五行山に封じ込められて500年。町には妖怪がたびたび現れ、子供をさらっていた。ある日、お師匠さまのもとで修行中のリュウアーは、妖怪に襲われた女の子を助ける途中、たまたま迷い込んだ五行山で、偶然にも孫悟空を眠りから目覚めさせてしまう!ところが悟空の力は封印されたままで、本来のパワーを発揮できずにいた。やがて悟空、リュウア―そして八戒の3人は長安へ旅に出るのだが・・・。はたして悟空は、かつてのチカラを取り戻し、真のヒーローになることができるのか!?

田暁鵬監督

宮崎吾朗

映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』は2018年1月13日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:田暁鵬(ティエン・シャオポン)
日本語吹替制作監修:宮崎吾朗
配給:HIGH BROW CINEMA
©2015 October Animation Studio,HG Entertainment