本年度ゴールデングローブ賞にノミネートされた『LOVELESS(原題)』が『ラブレス』の邦題で2018年4月7日(土)より全国で公開されることが決定した。

失踪した「愛せない息子」の行方を追う身勝手な両親が見つけるのは、本当の愛か、空虚な幸せか。自分の幸せが最優先の現代人を容赦なく描くズビャギンツェフの最高傑作。恨みや不満、相手への批判が飛び交う離婚協議の真っ只中の二人。両者ともすでに別々のパートナーがおり、一刻も早く、この縁を立ち切って新しい生活をスタートさせたいと思っている。たとえ、それが 12 歳の息子を見捨てることになったとしても。息子の失踪をめぐるサスペンスを軸に、結婚生活が破綻した夫婦が失敗した過去をお互いに押し付け合い、新しい幸せを追い求める姿を、美しくも冷ややかな映像、ピアノの旋律、終始張り詰めたテンションで描き、観る者を深く揺さぶる、圧倒的なラストへと向かっていく―。

初めての長編『父、帰る』(03)でヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を受賞し、センセーショナルなデビューを果たしたアンドレイ・ズビャギンツェフ監督。以降作品を発表するごとに世界の注目を浴び、『裁かれるは善人のみ』(14)ではカンヌ国際映画祭・脚本賞、ゴールデン・グローブ賞・外国語映画賞受賞、アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。いまやロシアを代表する監督としてその地位を確固たるものにしたズビャギンツェフ監督の最新作である本作は、第70回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。そして第75回ゴールデングローブ賞では2作連続となる外国語映画賞にノミネートされた。

一流企業で働くボリスと美容院を経営するイニヤの夫婦。二人はそれぞれ、別にパートナーがおり、一刻も早く別れて新しい人生をスタートさせたいと思っている。問題は12歳の一人息子アレクセイのことだ。夫婦どちらも、新しい生活に息子を必要としていなかった。ある晩、二人は激しく罵り合い、お互いに息子を押し付け合い口論をする。翌朝、学校に出かけた息子はそのまま行方不明に。彼らは必死で息子を探すが―。

映画『ラブレス』は2018年4月7日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演:マルヤーナ・スピヴァク、アレクセイ・ロズィン
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
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