自分らしさを守るための闘いに挑んだトランスジェンダーの女性を描いた映画『ナチュラルウーマン』の予告編が解禁された。

自らもトランスジェンダーで歌手のダニエラ・ヴェガが驚くべき才能を開花し、各国の映画祭で話題の本作。チリ・サンティアゴでウェイトレスをしながらナイトクラブで歌っているトランスジェンダーのマリーナは、年の離れた恋人と暮らしていた。しかしマリーナの誕生日の夜に恋人が亡くなったことで、思いもかけないトラブルに巻き込まれることに―。逆境に負けずまっすぐに生きる美しきヒロイン・マリーナを演じるのは、自身もトランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ヴェガ。監督はセバスティアン・レリオ。本作は、アカデミー賞外国語映画賞チリ代表に選出されたほか、ベルリン国際映画祭で脚本賞を受賞した。

今回解禁された映像では、恋人であるオルランドの急死により、絶望の淵に立たされるマリーナの悲痛な姿を捉えている。マリーナが歌う、ヘンデルのアリア「オンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰よ)」に乗せて、思い返されるオルランドとの幸せだった日々。誕生日祝いに交わされた、「イグアスの滝を見に行こう」という約束―。最愛のパートナーを失った悲しみの最中、警察からは身体検査を強要され、オルランドの息子や血縁者たちはマリーナを街から追い出そうと攻撃する。元妻からも「お通夜にも葬儀にも来ないで」と拒否されるマリーナだったが、愛する人に最期の別れを告げたいという切なる想いが彼女を突き動かしていく。

南米アルゼンチンを旅するゲイカップルを描いた、ウォン・カーウァイ監督作の名作『ブエノスアイレス』を想起させるような“イグアスの滝”の映像。さらに、人生の“向かい風”を象徴する嵐の中を歩いていくシーンは、ラテンアメリカ独特のマジックリアリズム的世界観に溢れ、印象的だ。自分を肯定しながら凛と生きるマリーナの姿が美しく、「私らしく、私を生きる。」という力強いメッセージに溢れた予告編となっている。

映画『ナチュラルウーマン』は2018年2月よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開!
監督・脚本:セバスティアン・レリオ
出演:ダニエラ・ヴェガ、フランシスコ・レジェス、ルイス・ニェッコ
配給:アルバトロス・フィルム
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