NYを舞台に描く大人のロマンティック・ラブストーリー『さよなら、僕のマンハッタン』サイモン&ガーファンクルによる名曲「ニューヨークの少年」が流れるシーンの本編映像が解禁された。

ニューヨークを舞台にサイモン&ガーファンクルの名曲「The Only Living Boy in New York」にのせて贈る大人のロマンティック・ラブストーリーである本作。大学卒業を機に親元を離れた主人公は、同じアパートに住む小説家の男と出会い、人生のアドバイスを受ける。ある日、父とその愛人の密会を目撃したことから、思わぬ事態に―。主人公を演じるのはカラム・ターナー、出版社を経営する父親をピアース・ブロスナン、母親をシンシア・ニクソンが演じる。そしてメガホンを取るのはマーク・ウェブ監督。

今回解禁された本編映像は、本作の原題である『The Only Living Boy in New York』と同名のサイモン&ガーファンクルの楽曲「ニューヨークの少年」が流れるシーン。人生迷走の真っ只中、想いを寄せるミミからも迷いを見透かされてしまい、雨の中で行き場を無くしたトーマスが向かったのは実家の自身の部屋。そんな彼に寄り添うかのように優しく流れる「ニューヨークの少年」。ひとりニューヨークに残されたポール・サイモンが役者としてメキシコに飛び立ったアート・ガーファンクルに向けて作ったというこの曲。ポールの、どこか取り残されてしまったような孤独な気分がトーマスの心情とシンクロする。

同曲は大ヒットアルバム「明日に架ける橋」に収められており、一曲前には「ベイビー・ドライバー」が収録されている。アメリカでは昨年7月に『ベイビー・ドライバー』が、8月に『さよなら、僕のマンハッタン』が公開されており、奇しくも2か月連続でサイモン&ガーファンクルの曲名がついた映画が公開となった。これを受け、『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督は自身のツイッターで、「僕の『ベイビー・ドライバー』が7月に、マーク・ウェブの『さよなら、僕のマンハッタン』が8月に公開される。で、映画『フランク・ロイド・ライトに捧げる歌』はいつ公開?」と同じくサイモン&ガーファンクルの同アルバムに収録されている名曲を挙げてツイート。するとすぐ、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が、「『Keep the Customer Satisfied』は僕のだね」と反応。そこでウェブ監督が「そろそろこれを発表するよ・・・ザ ・ロック主演で『アイ・アム・ア・ロック』!」と、ついに”ロック様”ことドウェイン・ジョンソンまでも引っ張り出す展開に―。そしてさすがはロック様、この呼びかけにすぐさま反応、「君らがやるなら、俺もやるよ!」と熱い返答。この騒動はヴァラエティ誌の記者をも巻き込み、「サイモン&ガーファンクル・ユニバースを企画中」との見出しが踊る事態になった。( 引用記事

“サイモン&ガーファンクル×青春映画”といえば、アメリカン・ニューシネマの傑作『卒業』(67)を思い出す人も多いはず。同作のテーマ曲「サウンド・オブ・サイレンス」は主人公の青春の迷いと焦燥に寄り添い、鮮烈な印象を残した。そして、本作でも彼らの名曲は劇中で重要な役割を果たしている。また、撮影中も役者たちに音楽を聴くよう勧めていたというMV監督出身のマーク・ウェブ。ジェフ・ブリッジスがビル・エヴァンスの「ピース・ピース」という曲を持ち寄り、最終的に劇中でも使用することになったり、ケイト・ベッキンセールの役名がボブ・ディラン「ジョアンナのヴィジョン」から取られていたり、「音楽や詩はナレーションのような役割を果たせると思っています」という監督の言葉通り、『(500)日のサマー』に続き今作でも音楽は、物語を彩る重要な要素として取り入れられている。

上記以外にも、ルー・リード「パーフェクト・デイ」など青春を思い出す名曲が数多く使用されている本作。音楽通で知られるウェブ監督のプレイリストを、是非劇場で堪能してほしい。また、 公式サイトでも劇中曲が紹介されているので要チェックだ。

映画『さよなら、僕のマンハッタン』は2018年4月14日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:マーク・ウェブ
出演:カラム・ターナー、ケイト・ベッキンセール、ピアース・ブロスナン、シンシア・ニクソン、ジェフ・ブリッジス、カーシー・クレモンズ
配給:ロングライド
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