『グッバイ・ゴダール!』でアンヌ役を演じたステイシー・マーティンが来日、5月23日(水)に都内で記者会見に参加した。

若くしてゴダールと出会い、そのミューズとなったアンヌ・ヴィアゼムスキーを演じるステイシー・マーティン。『ニンフォマニアック』(2013)で鮮烈なスクリーンデビューを果たしたステイシーは、ゴダールと出会い刺激的な日々を過ごしながら大人へと変貌を遂げる姿をいきいきと演じている。7歳から13歳まで日本に住んでいたこともある彼女は、『ハイ・ライズ』(2016)、そして間もなく日本公開の『ゲティ家の身代金』(2017)に出演、モデルとしてもMiu Miu初のフレグランスの広告塔に抜擢された新時代のミューズだ。

「こんにちは!」と日本語で挨拶したステイシー。世界中からオファーがある中で、本作に出演したことについて「とてもワクワクしました」とミシェル・アザナヴィシウス監督とのコラボレートへの思いを明かした。また、今回実在の人物を演じているが、そのことについてはアザナヴィシウス監督ともよく話したようで、「伝記にはしないとおっしゃっていた」と、あえて別の解釈をしていく考えを当初から持っていた様子を明かしたステイシー。自身の役柄については当時の「すべてを包括するような抽象的な人物として作り上げた」と語った。

ゴダールに造詣の深いファンからの評価については「もちろんプレッシャーは感じました」と明かしつつも、「遊び心を持って描いています。決してゴダールの作品に対して、考察したりジャッジするような視点は持たないと最初から決めていました」とコメディ要素を強めたことを語った。

また、“ゴダールになじみのない方もいる”という問いには「ゴダールのことは忘れて観て大丈夫。だって日本のタイトルは『グッバイ・ゴダール!』ですよ」とタイトルを引き合いに出し笑いを誘った。さらに「ラブストーリーだと思うし、コメディだと思う。ゴダールを知らなくても楽しめるし、むしろその部分を観て欲しい」と語った。

さらに日本に住んでいたころと今の日本の違いについて「私自身も大人になりましたから、街との関係性も違います」とコメント。さらに「変わっていない部分もあるけど、六本木に行くと大きなビルができていて、様変わりもしている」と驚いた様子。しかし、「私にはまだ日本のエッセンスは残っていると思うし、嬉しい気持ちです」と笑顔を見せた。

最後にステイシーは本作について「私が演じたアンヌが、映画を観た後に監督にこう言いました。『見事に悲劇からコメディを生んでくれましたね』と。生きるうえでコメディは必要です。大いに笑って、恋に落ち、最終的に失恋していただければと思います」と本作をアピールした。

ジャン=リュック・ゴダール監督作『中国女』の主演女優であり、ゴダールの2番目の妻でもあったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説を映画化した本作。若くしてゴダールと出会い、そのミューズとなったアンヌ・ヴィアゼムスキーを演じるのはステイシー・マーティン。時代の寵児ジャン=リュック・ゴダールを演じるのは、ゴダールが牽引したヌーヴェルヴァーグから多大な影響を受けたとされるフィリップ・ガレルの息子ルイ・ガレル。監督は、『アーティスト』で第84回アカデミー賞(12)にて作品賞、監督賞をはじめとする5部門を受賞し、その才能を世界に知らしめたミシェル・アザナヴィシウス。

【取材・写真・文/編集部】


映画『グッバイ・ゴダール!』は2018年7月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国で順次公開!
監督:ミシェル・アザナヴィシウス
原作:アンヌ・ヴィアゼムスキー「Un an après」(DU BOOKS刊)
出演:ルイ・ガレル、ステイシー・マーティン、ベレニス・ベジョ
配給:ギャガ
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