ミシェル・ウィリアムズ

世界一の億万長者にして石油王ゲティ家の誘拐事件を巨匠リドリー・スコット監督が描く傑作サスペンス『ゲティ家の身代金』で主人公・ゲイル役を演じたミシェル・ウィリアムズのインタビューが到着した。

フォーチュン誌によって、世界で初めての億万長者に認定された石油王ジャン・ポール・ゲティ。1973年に発生し、1700万ドルの身代金を要求された彼の孫の誘拐事件を巨匠リドリー・スコット監督が映画化した本作。昨日まで普通の母親だった人間が、世界中の金(All the Money in the World)を手にした男と手段を選ばない犯人グループにどう立ち向かうのか?息子の命を救えるのは母の愛か、金の力か?重厚なドラマとスリリングな展開に最後まで目が離せない。ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマーに加えて、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグら豪華キャストが集結。

2017年11月にハーベイ・ワインスタインのセクハラ問題に端を発した騒動により、ケビン・スペイシーが突如降板。映画は既に完成しており、全米公開はその1か月後に予定されていた。この非常事態にリドリー・スコットは即座に“再撮影”を決断。その数日後にはアカデミー賞俳優、クリストファー・プラマーの出演が決まり、1週間後には撮影が開始され、その2週間後には映画を完成させた。まさにピンチを乗り切った本作は、アカデミー賞助演男優賞(クリストファー・プラマー)、ゴールデングローブ賞監督賞(リドリー・スコット)・主演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)・助演男優賞(クリストファー・プラマー)などでノミネートされるという快挙を成し遂げた。

この驚異的なスピードでの再撮について「誰かが『そうだね。それをやるのは正しいことだ。だから、そのお金を払うよ』と申し出ないといけなかった」と難しい決断だったことを明かす。そして「みんながホリデーをあきらめないといけなかった。サンクスギビングのお休みだったのよ。だから、そのお休みをあきらめて、他の仕事のスケジュールを入れないようにして、私たちが再び集まらないといけなかったのよ」と家族と過ごす一年でもっとも大切な時期に、新たな仕事を入れることへの思いを明かした。

また、自身が演じた“非常に困難な状況に気丈に立ち向かわざることを余儀なくされた女性”については「自分が母親であり、子どもが何か困難なことを経験しているとき、母親は強くあり続けないといけないの。そういうことに私はとても共感したわ」と明かす。

さらに、80歳を迎え、最前線で活躍し続けるリドリー・スコット監督とのタッグについては「夢がかなったようだったわ」と喜びを見せ、「彼は本当にマエストロなの。彼が仕事をしているのを見られるのは、本当に素晴らしい。彼はとても巨大なオーケストラを指揮しているみたいなのよ」と大絶賛。そんなスコット監督について「一度だけイライラしていたことがあるわ。なぜなら、110度(摂氏43度)でものすごく暑かったからよ。でもそれ以外は、一緒に仕事をしていてリドリー・スコットよりエキサイティングな人はいないわ」と尊敬の気持ちを明かした。

今回急遽起用となったクリストファー・プラマーについては「彼は本当に素晴らしい人よ。光とスピリットに満ち溢れているの。そして彼の目には、本当に美しい輝きがあるのよ」と称賛した。

これまでに3度の来日経験があるというミシェルだが「私は日本が大好きなの」と明かし、その理由について「最もマジカルなところだと思うし、私は本当にとても素晴らしい時を過ごしたの。本当に素晴らしい人々に会ったわ。また日本に行くのが待ちきれないわ」と語った。

映画『ゲティ家の身代金』は2018年5月25日(金)より全国で公開!
監督:リドリー・スコット
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー and マーク・ウォールバーグ
配給:KADOKAWA
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